特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座592 ふたつ

練習から稽古へ

小乗から大乗へ

私から公へ

点から円周へ

小さきを見て、大きくを観る

一を知って、百を覚ゆ

和良久の道にある者
螺旋の法則をもって人生を思え
神を知れ

螺旋はいかなる働きをなすやを
常に思え、動け

どこに向かって、何をなすのかを
強烈に思え、また動け

螺旋は永遠に変わらない価値ある力と知るなら、
すぐにそれを形となせ

螺旋を何とみる?

ほんのりとした思いやりあって、
厳しさこの上なくある力

あまえを許し、あまえを正す

強きをくじき、弱きを助ける正義の力

あらゆる汚濁を払拭して清め、
正しき方向に淘汰する

優しくあり、怖い

思いやり大海のごとくあって、
思いやり露ほどもなし

相対する二極が同時に存在し
愛し合い、戦いあう

慌しく、また、けたたましい事この上なく、
静かなること深海の底のようなる

「生きる」と「死ぬ」が同時にあり

「殺」と「活」が同時にある

春の日の広がる空の雲のようであり、
梅雨時に轟くイカズチの鋭い閃光のよう

天使の抱擁のようであり
悪魔の冷たい握手のようである

いつ果てることもない時の流れでり、
軒から滴り落ちる雫のようである

鉄のように固く、
豆腐のようにもろい

天上高く上がったとおもったら、
もう地の奥底に食いこむように落ちている

打った瞬間にもう返ってくる、
その速さまるでわが頬をわが手で
殴るごとし

光り輝く太陽のまぶしさで眼を閉じ、
その閉じた眼を開けたら
墨をぶちまけたような闇となっている

希望は絶望となり
天が落ちて闇の中から青い火炎が
燃え上がる

しかし最後は点に帰り一つにまとまる
それは必ずまとまる

その一つのまとまりは闇か光か

始まりは終わりであり、
始まりが愛であれば、愛で終わる

しかし、始まりが闇なら終わりは闇でしかない

様々なものが物音を立てて巡り巡る

初発の思い、
どれだけ澄み切りしや

それをどこまで腕の中に抱き続けれるや

何をよしとし何を悪しきとするや
神の采配あるのみ