特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座617「布斗麻邇御霊」(3)

○にー(布斗麻通御霊の第3図)

1、伊邪那岐神の御霊なり

2、「・」胞衣の内に動いて「ー」水の形をなす

○に|(布斗麻通御霊の第4図)

1、伊邪那美神の御霊なり

2、「○」胞衣の内のに動いて「|」火の形をなす

・・・以上二つの図について合わせて解説

古事記より

『この二柱の神、天の浮橋に立ちて矛を指し降ろし、
塩こおろ、こおろとかき鳴らし、引き上げる時、
その矛よりしたたり落ちる塩積もりて成りませる
島をおのころ島と言う』

1、この御霊は母胎の凝る水火

2、・火は、ー火の形をなし、○水は|水の形をなす

3、|水ー火まったく定まる

4、アとオの言霊なり

5、ー火は伊邪那岐神にして、|水は伊邪那美神なり

6、イザナギの神の御名のイは気なり

7、ザは、誘(いざな)いなり

8、ナは、双ぶことなり、キは火にして陽神なり

9、イザナミの神のミは水にして陰神なり

10、「気誘双神」と言う御名にして、
   天地の陰陽がならんで動き、
   人の息ならんで呼吸をなすと言う意味

11、ゆえに天地の呼吸はこの両神のうちにあるなり

12、息が胞衣の内にはじまりて外に現れるなり

13、天浮橋の「ア」は自、吾という意味で、
   「メ」は巡ること、「ウキ」はウキ、ウクと活用される

14、「ハシ」はハシ、ハス(発す)と活用され、
   「ウ」は水にして縦をなし、
   すなわち浮き(○の中に|)なり

15、「ハ」は火にして横をなす、
   すなわちハシ(○の中にー)なり

16、水火自ずから旋回し、浮発して縦横をなすを
   天浮橋と言うなり

17、大本神諭にある「この大本は世界の大橋、
   この橋渡らねば世界のことは判らぬぞよ。
   縦と横との守護で世を開くぞよ」を考え見るべし

18、天地人開き初めて気を発すると言う意味

19、これを「二柱の神、天浮橋に立ちて」と言うなり

20、胎内に初めて動くは天浮橋なり大橋なり

21、この如く天地の気が活き活きと活用され、
   人の息も活き活きと活用され、
   その中より純粋無垢な水火が凝って
   玉のような露を形つくる

22、これを塩累積成嶋(しおがつもりてなるしま)と言う

23、すなわち水火はシオ、水火はイキなり

24、シマのシは水なり、マは円(まろやか)と言うこと

25、息がしめり、その息が自ずから凝り固まるがゆえに
   自能凝呂嶋と言う