なぜ和良久を稽古すると
気持ちが晴れるのでしょう?
それを改めて考えてみましょう。
何度も繰り返しますように、
「稽古といえば言霊を学ぶ」と言うことです。
この言霊の学びの中には、
以下の三つの基本的要素が含まれるのです。
それは人間として欠くことのできないものです。
この三つのどれ一つが欠けても人として
生きてはいけません。
1、規則正しい呼吸 (水火)
2、規則正しい動作 (八力)
3、規則正しい思考 (一霊四魂)
以上の三つの要素はつながっているものであって
決してばらばらでは鍛錬はなしえないものです。
仮に鍛錬を試みても
きっと効果は薄いものとなるでしょう。
呼吸をすれば動く。
動けばイメージが具体化されるのです。
具体化されたイメージは、
やがて形となって現れます。
これこそ夢の実現のプロセスです。
そうしますと・・・
■『三つが同時に鍛錬される』
と言うことがいかに大事であることが分かります。
そして、効果を得るためには・・・・
■『三つの要素すべてが出し尽くされている』
ということによって達成感と満足感を
得られるのです。
人に与えられた呼吸、動き、思考は、
それこそつかみどころのないほど
膨大なものに違いないでしょう。
しかし、それは枝分かれしたものであって、基本的
基本的には定められた範囲の
呼吸、動き、思考があるのです。
神典にあります。
八力は、天帝の全き力である。
一霊四魂は、天帝の全き精神である。
水火は、天帝の全き呼吸である・・・と。
天帝とは、全能の神、創造神のことです。
この神の働きを「学ぶ」・・・
つまり「真似」をすればいいのです。
そんな難しいこと・・・と言う声が聞こえそうです。
しかし、言霊を活用すれば容易に出来ます。
例えば、「ア」と言いながら動く。
ただそれだけでいいのです。
「ア」と言う言葉を意識して発声することによって
「ア」の中にある「呼吸」「動作」「思考」が
働くのです。
※ア ー胸式呼吸 ・ 凝と解 ・ 幸魂(愛)
これで、まず『三つが同時に行われる』と言う
ことが分かりますね。
次に『三つの要素すべてが出し尽くされている』
と言う点ですが、もちろん「ア」だけでは
総てとは言えません。
そこで、『アオウエイ』と言う
五つの音響の登場です。
この五つの音には、総ての呼吸法と、
総ての力の出し方、そして思考の総てが入っています。
しかし、これは凝縮形です。
濃密に凝縮されたた「霊、力、体」のエキスと
言っていいでしょう。
より詳細に、と求めるならば、
「75声」の登場となります。
とにかく、人のもつ何かを総て吐き出してしまうと、
なんともいえない爽快感とともに、
やりつくしたという満足感があります。
しかし、普通では、それが中々出し尽くせません。
一体何が総てなのか?と。
和良久では稽古で人の持つ総てを出し尽くします。
「75声」と言う言葉こそ、人のもつ総ての、
いえ、宇宙のもつ総ての霊力体が詰まった
エネルギー体です。
言霊を「こえのこ」と言い、それを神霊原子と書きます。
その中心が「ス」であり、これこ原子核といえましょう。
稽古でこの75の言霊すべてを発声したとき、
一体皆さんはどのような気持ちになるでしょう。
誰もが充実感を覚えるはずです。
たとえ「形ばかり」であるにせよ、
総てを出し尽くすことは得がたい体験です。
総てを出せば、また新しい総てが入ってきます。
新しく生まれ変わるのです。
再生が始まるのです。