これから示す表は、以下のように
1~6の内容についてまとめている。
1、四魂
2、八力
3、主に司る(活用する)丹田の位置
4、息が呼であるか、または吸であるか
5、剱の働き
6、腰の働き
少々説明を要するものであるが、
すでに稽古を行っている諸氏には
凡そ理解できるであろう。
しかし、多少、下記に示す内容は、
稽古場で話すものとは違って
かなり専門的に記している。
丹田の活用については、上田は左右の水火の流れ、
下田は上下の水火の流れ、中田は前後の水火の流れ
であるとすでに稽古で説いている。
これは丹田内の水火の流れ、
つまり体内エネルギーの流れである。
下記に示す丹田の活用については、
これとは異なり、
実質的な体の位置としての丹田を差す。
まず「順」と「逆」の説明を行う。
■順とは、剱の持ち方が右手上、左手下となり、
体が右半身となる体制であり、内旋で打つため
この体制を自然に保つことが出来る、
これを「順」と言う。
■逆とは、剱の持ち方が通常右手上、
左手下となり、
体が自然右半身となる体制であるのに、
外旋で打つため、逆半身となる。
この逆半身で打つ剱を「逆」の剱と言う。
■解・合は「打ち腕(上側の腕)」を
上田から放射するようにして打つ。
■凝・分は「打ち腕(下側の腕)」を
下田から放射するようにして打つ。
以上の、解、合、凝、分の打ちを
「打ち放ち」と言う。
■しかし、外旋で「逆」となる剱は、
順と違って打ち上げる場合、
下の腕で打ち上げ、上の腕で打ち下ろす。
つまり、下は上に、上は下に行くと言う具合に
逆になるので、丹田の活用も逆となる。
■動や引は、「打ち腕(下になる左腕)」を
上田に着けるようにして上げて打つ。
■静や弛は、「打ち腕(上になる右腕)」を
下田に着けていくように下げて打つ。
以上の動、引、静、弛の打ちを
「打ち着け」と言う。
また、腰のことについて下記に示すことは、
骨盤の動きと考えていただけばよい。
例えば、ウのところにある
「前閉後開」とは?
これは骨盤が、「ウ」の時には、前が閉じて、
後ろが開いていると言う前後の開閉を差す。
また、アの解で「火左水右旋」とは、
火(左腰)が左旋し、水(右腰)が
右旋しているという骨盤の同時傾斜を差す。
そして、エの静で「上閉下開」とは、
左右両腰が左旋して閉じ、
同時に下方が開くという、
骨盤の上下の開閉を言う。
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『 基本剱の表 』
ウ ○ <内外 尖 点>
魂 力 司田 息(接) 剱(旋回) 腰(竜 渦巻)
直(活) ○ 運行 中田 吸呼 進下刃線(突) 前閉後開
直(活) ○ 運行 中田 呼吸 退上刃線(抜) 後閉前開
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ア ー <左右旋対称>
魂 力 司田 息(胸) 剱(順) 腰(左右均衡)
幸(愛) 緯 解 上田 呼 火左旋降 火左水右旋
(上 打放)
幸(愛) 緯 凝 下田 吸 水右旋昇 水右火左旋
(下 打放)
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オ = <膨縮>
魂 力 司田 息(腹) 剱(順) 腰(上下の均衡)
和(親) 経 合 上田 呼 火水左旋降 上閉下開
(上 打放)
和(親) 経 分 下田 吸 水火右旋昇 下閉上開
(下 打放)
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エ | <膨縮>
魂 力 司田 息(腹) 剱(逆) 腰(上下の均衡)
荒(勇) 経 動 上田 吸 火水右旋昇 下閉上開
(上 打着)
荒(勇) 経 静 下田 呼 水火左旋降 上閉下開
(下 打着)
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イ ∥ <左右旋対称>
魂 力 司田 息(胸) 剱(逆) 腰(左右の均衡)
奇(智) 緯 引 上田 吸 火右旋昇 火右水左旋
(上 打着)
奇(智) 緯 弛 下田 呼 水左旋降 水左火右旋
(下 打着)