私は日本人であるので当然神道が肌に合います。
天之御中主神を中心軸とし、
八百万の神々の存在が周りを固めるという
「ス」の統制の取れた国柄が日本です。
その統制のとれた国の基本精神とも言える神道は
「教」ではなく「道」であります。
ここが他の宗教と違う点でもありましょう。
そこには一宗一派にこだわらない
おおらかさがあります。
私たちは、当然この道をしっかり踏み歩んでますが、
しかし、足元を固めつつ、前をしっかりと見て
歩いているにも関わらず、
同時に周囲を見渡す余裕をもっています。
日本人は、細かさと、大らかさを
同時に存在させることの出来る不思議な民族です。
これが日本人の本質ではないかとも思います。
これは、言霊の法則からくるものであります。
初発の言霊「スーウ」と言う、幽から顕への移行を
基本の音声とする私たち日本人は、
見えないものと、見えるものを同時に慈しむよう
プログラムされています。
ですから、祭壇をしつらえた、
ちゃんとしたお祭りの法式と、
自然崇拝というファジーな面をあわせもつ、
まさに万教同根を実践できる
世界唯一の民族でありましょう。
この日本には面白い伝説がいっぱいあります。
日本の地形は世界の縮小版であり、
日本にあることは世界にあるという話や、
また、キリストやモーゼ、釈迦、孔子などが、
この日本に来て行を積んだとか、
世界宗教の発信源になったという古来の話は、
もしかしたら・・・と頷けるに充分な
神秘な土地と言えましょう。
ことにモーゼは、日本に来て12年間滞在し、
その間、皇室から大室姫という妻を娶り、
天皇から十戒の承認を得て、
天之鳥船でイタリアのボローニャを経由して
シナイ山に戻って十戒を広めたと言われ、
そして、その後再び日本に訪れ
能登の宝達山で亡くなったと言われます。
奇しくも、この度、不肖私は
イタリアに行くことになりましたが、
このボローニャを経由して現地入りし、
アッシジの大聖堂で和良久を奉納する
スケジュールになっています。
このスケジュールは、すべてイタリアの人たちの
案であり、私から出した要望ではなかったので、
よけいに不思議に思えます。
私は、神道に入る以前の若い時から聖書に親しみ、
マリアを認め、アッシジの聖人フランシスコを
尊敬して、その祈りの言葉を唱えていましたので、
今になって思えば、今回の出向は
何か深い縁を感じてなりません。
ついで、和良久誕生の前年、京都の鞍馬の奥の院、
大悲山で当地の神霊の導きのまにまに
三日間修行したが、
ここは、大巳貴命(おおなむちのみこと)が
守護し、かの竹内巨麿がここで千日の行を積んで
神法を会得した山と言われます。
この大巳貴命なる神は、
国津神なる大国主神の別称であり、
スサノオノミコトの6世の孫です。
幼いとき、絵本でスサノオノミコトがヤマタノオロチを
退治するシーンが好きで「僕は大きくなったら
スサノオノミコトみたいになりたい」と言っていたせいか、
こうして剱を稽古させていただけることも
本当に有り難いことです。
随分、後になって、なんでここで?なんでこのように?
と言う理由が分かってきます。
もののつながりは不可解であり、
その時は知る術もありませんが、
何にせよ、一心に与えられた場で、
与えられたことに命を賭けて突き進んでいけば、
何かの答えが先に待っているような気がします。
神道は、素晴らしい宇宙の法則を教えてくれる道です。
それを学んだ聖人たちは、様々なメッセージをもって、
この神の存在と宇宙の法則を私たちに分かりやすく
教えてくれています。
以下に聖書の文を抜粋しました。
ほんの一部ですが、ちょっと読んでも
神の人への深い愛を感じとられること思います。
これらは、潜在意識の奥に語りかけ、
力と生きる勇気を与えてくれる
生きた言葉といえましょう。
もちろん、この聖書に限らず仏典も神典もそうです。
皆、共通した真理をもって、
私たちの意識に語りかけてきます。
以下に示す言い方は比喩が多く、
その意味を解するには時間がかかるかもしれませんが、
その言い方は、大変身近に感じます。
「あなた」とあるのは人であり、
「わたし」とあるのは神のことです。
私は、聖書や仏典、神典などを通して思うのは
共通の真理が働きかけていることであり、
万教同根は当然であるということです。
以下、聖書からランダムに抜粋しました。
記憶のままなので、誰のとか、
どこの何ページとか言うのは
最初からまったく興味もなく、誰が言おうと
問題ではないと思っていたので文だけ取り上げました。
そういった点、何卒了承願います。
また聖書には、幽斎を行うに際し、
非常に素晴らしい珠玉の言葉ばかりが
集められています。
参考のためと思い、自分の心に訴えるように
読んでみて下さい。
■讃美、栄光、知恵、感謝、誉れ、力、勢いが
世々限りなくわれらの神にあるように
■(モーゼが群集を引きつれ海を割った時に言う)
あなたがたは恐れてはならない。
かたく立って、主がきょう、あなたがたのために
なされる救いを見なさい。
きょう、あなたがたはエジプト人を見るが、
もはや永久に二度と彼らを見ないであろう。
主があなたがたのために戦われるから
あなたがたは黙していなさい
■恐れることはない。
ただ信じなさい。
わたしは決してあなたを離れず、
あなたを捨てない
■わたしの支持するわがしもべ
わたしの喜ぶわが選び人を見よ
わたしはわが霊を彼に与えた
彼はもろもろの国びとに道をしめす
彼は叫ぶことなく
声をあげることなく
その声をちまたに聞えさせず
また傷ついた葦を折ることなく
真実をもって道をしめす
彼は衰えず、落胆せず、
ついに道を地に確立する
海沿いの国々はその教えを待ち望む
■あなた自身を良いわざの模範として示し、
人を教える場合には、清廉と謹厳をもってし、
非難のない健全な言葉を用いなさい
そうすれば反対者も、わたしについて
なんの悪口も言えなくなり、
自ら恥じ入るであろう
■わたしがあなたを立てたのはこの事のためである
すなわちあなたによってわたしの力をあらわし、
また、わたしの名が全世界に
言い広められるためである
■彼はわが名を知るゆえにわたしは彼を守る
彼がわたしを呼ぶとき、わたしは彼に答える
わたしは長寿をもって彼を満ち足らせ、
わが救いを彼に示すであろう
■あなたがたは立ち返って落ち着いているなら
救われ、穏やかにして信頼しているならば力を得る
■悪をもって悪に報いず、悪口をもって悪口に報いず、
かえって祝福をもって報いなさい
■自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ
■もしわたしたちが気が狂っているならば、
それは神のためであり、気が確かであるのなら、
それはあなたがたのためである
■自分で復讐をしないで、むしろ神の怒りに任せなさい
なぜなら
「主が言われる 復讐はわたしのすることである
わたし自身が報復する」と書いてあるからである
むしろ「もし、あなたの敵が飢えるなら、
彼に食わせ、乾くなら彼に飲ませなさい
そうすることによって、
あなたは彼の頭に燃え盛る炭火を
積むことになるのである
悪に負けてはいけない
かえって、善をもって悪に勝ちなさい
■あなたがたは求めないから得られないのだ
求めても与えられないのは
快楽のために使おうとして悪い求め方をするからだ
不貞の輩よ
世を友とするのは神への敵対であることを知らないか
おおよそ世の友となろうと思う者は、
自らを神の敵とするのである
■わたしたちが神に対して抱いている確信はこうである
すなわち、わたしたちが何事でも神の御旨に従って
願い求めるなら、神はそれを聞き入れて下さる
と言うことである
そして、わたしたちが願い求めることは、
なんでも聞き入れて下さるとわかれば、
神に願い求めたことは
すでにかなえられたことを知るのである
■わたしは知者の知恵を滅ぼし、
賢い者の賢さをむなしいものにする
■信仰とは望んでいる事柄を確信し、
まだ見ていない事実を確認することである
■わたしを待ち望む者は恥をこうむることがない
■恐れるな、わたしはあなたと共におる
■あなたがたは、先のことを思い出してはならない
また、いにしえのことを考えてはならない
見よ
わたしは新しい事をなす
やがてそれは起こる
■どうか誠実と潔白とがわたしを守ってくれるように
わたしはあなたを待ち望んでいます
■悪をなす者のゆえに心を悩ますな
不義を行う者のゆえに妬みを起こすな
彼らはやがて葦のようになえる
青菜のようにしおれるからである
主に信頼して善を行え
そうすればあなたはこの国に住んで安きを得る
主によって喜びをなせ
主はあなたの心の願いを叶えられる
あなたの道を主にゆだねよ
主に信頼せよ
主はそれをなしとげ、あなたの義を光のように
明らかにし、あなたの正しいことを真昼のように
明らかにされる
■神はわれわれ一人一人から遠く離れて
おいでになるのではない
われわれは神のうちに生き、動き、
存在しているからである
■わたしがこの世にきたのはさばくためである
すなわち、見えない人たちが見えるようになり、
見える人たちが見えないようになるためである
■あなたは祈る時、自分の部屋に入り、
戸を閉じて隠れた所においでになる
あなたの父に祈りなさい
すると隠れた事を見ておられる
あなたの父は報いてくださるであろう
■恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる
驚いてはならない、わたしはあなたの神である
わたしはあなたを強くし、あなたを助け、
わが勝利の右の手をもってあなたをささえる
見よ、あなたに向かって怒る者は
みな恥じて慌てふためき、
あなたと争う者は滅びて無に帰する
あなたは、あなたと争う者を尋ねても
見出さず、
あなたと戦う者は全く消えうせる
あなたの神、主なるわたしは、
あなたの右の手をとってあなたに言う
「恐れてはならない。わたしはあなたを助ける」
■あなたがたの光を人々の前に輝かし、
そして人々があなたがたのよいおこないを見て、
天にいますあなたがたの父を
あがめるようにしなさい
■あなたは威厳と尊厳とをもってその身を飾り、
栄光と華麗とをもってその身を装ってみよ