特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座

誌上講座679「天津金木が示す技」(1)

75剱の見直しを進める中、
われわれの技がますみの鏡に照らし合せ、
水茎文字に従って動くことで、
次々と明るみに出ることがこのところ相継ぐ。

これも極微点の連珠絲(こごこのさぬき)なる
75声の言霊の水火のはたらきを学ぶ中で起こる内流なるか。
まことに妙なりというべし。

75剱につき誤魔化し利かず、
より稽古の法をより緻密にすべきことを痛感す。

前回申し上げたように、
水茎文字は天津金木で組まれた形である。

天津金木は、国家の大事に際し、
為すべきことの成否を占える法であるとともに、
神秘力、神通力が加わる法でもあるとされる。

かってこれらの神法を学んだ者たちは、
いづれも鎮魂帰神に至り、
それぞれの霊魂相応に懸かった神の啓示に従い
宗教を開きその教祖となった。
良し悪しはあるにつけ、
それほど強力な力を得るものであった。

われらは、この天津金木を、
剱を通して正しくわが体内に置き足らわすことによって、
身と魂を神の御心に沿ったものになると信じている。

そして、その培った力はすべて
国祖のために仕える力になることを願っている者だ。

余談であるが、チベットの僧たちにとって
千里眼は特別な能力ではないと言う。
そのチベット僧による予言によると、
いまから○○○○年までの間、世界では
局地戦争とテロリズムが絶え間なく続くことになる。

そして、○○○○年から○○○○年の間に、世界は二極化し、
最終的な闘いの準備をはじめ、
やがて世界は核戦争に突入するというのだ。

しかし、そのとき驚くべきことが起こる。

超自然的な神通力がこの最終戦争に介在する。
そして、人類は絶滅するのをまぬがれるのであると言うのだ。
最後のときに、神通力で人類を救うのだという。

こういったことを真面目に考えているのは、
彼らチベットの僧たちばかりではない。

この日本をはじめ、世界中の心ある者たちも
この時期同じことを考えている。

今日この時間も一生懸命おのれの魂と向き合って
心を磨いている者たちがいるのだ。

また、この地球そのもののバランスが崩れ、
天変地異、人心荒廃が急速に進んできていることも
同様に察知している。

人類の心のひずみが
地球のバランスの崩れと、回転を速めている。

そのリズムについていけず「キレル」人が続出している。

いくら出来た人間でも、いまの地球のリズムはきつい。
それに耐える力を培う法、また心を穏やかに戻す法を知り、
心乱れたときにその法をもって対処することが大切だ。

もし、自分でできなければ、
周りが気をつけて話し合いの場をもち、
許しあう度量をもたねばならない。

このように、地球の危機を救う手段は、ただひとつ。
心を穏やかに保つことである。

それには呼吸を整えること、
それに沿った動き方をすること。
そして崇高なる存在に祈ることである。

一般的に言えば瞑想の習慣をもつこと。
専門的に言えば「鎮魂を行うこと」である。

人と地球は共振している。
人の心穏やかになれば
地球もすぐもとのとおり穏やかになる。

さて、鍛錬についてであるが、
一方で体を鍛え、もう一方で心を練るなど、
心と体の鍛錬を別扱いしているようでは
誠の稽古とはならない。

勉強して知能を得、スポーツをして体を鍛えるなど、
世に言うこの文武両道というのは大きな間違いである。

心と体はひとつのものである。

ある一定の法則に従って体を動かすことにより、
直接、魂にも深い影響を与えるものこそ本当である。

我々は、理念と実践は融合しなければ
誠の人は育たないと信じる。

正しい理念は正しい動きを生み出し、
正しい姿は正しい心を育む。

私たちは、75剱の稽古を通して心身を練っているが、
その75剱のはたらきを示すものが水茎文字である。

そして、水茎文字は「天津金木」で組まれた文字である。

よって、水茎文字の示す形どおりに
稽古を進めることが大切である。

それは、天津金木のもつ神秘なる力を
顕現させることになる。

われわれは、神器「剱」を用いて、
宇宙の活動力である75声の水火を天津金木をわが体内に置きたらわし、
75声のもつ微細なる分子構造をわれらが体内に再構築することによって、
大神の御心を覚り、天下国家にその技をもって寄与するものである。

再度申し上げるが、水茎文字は、
天津金木であることを思えば、
水茎文字が示すそのとおりに動くことが大切であり、
それをもってわが和良久の稽古とする。