特定非営利活動法人武道和良久のパンフレットに記載されます対外向けの趣旨の案文を、メイトの皆様に先にご覧いただきたいと思います。
和良久指導理念
昔の剱(つるぎ)を世に出し、日本武道本来の使命である
破邪顕正の技と精神を世界に発信する。
身体に優しい無理の無い技の稽古普及活動を通して、
人々の健康増進と人格形成に寄与し、
和合精神をもって争いのない理想社会の実現に向けて
国際平和活動に積極的に貢献する。
和良久設立趣旨
古事記には、神様は矛(ホコ)をもって
この世界を創造されたと記述されています。
つまり武の発祥は破壊からではなく、
「国造り」「人造り」といった創造の技から生まれたものなのです。
人と人とを戦わせて勝敗を決し、それによって心身の向上を
図るといった優勝劣敗、弱肉強食的なやり方は、
和を尊重する大和の道にはそぐわないものではないかと存じます。
これは何も武道だけに限らず、現代社会そのものの風潮でもありましょう。
いつまでも「戦って勝つ」ということを鍛練の目的としている以上、
和合の世界の到来など到底望むべくもありません。
それはいまだに中世の頃の殺伐とした武士道精神を起点とし、
戦国時代の頃の殺人の術や精神論を現代に活かそうとしているところに
原因のひとつがあるのではないかと思います。
文明の極みに達せようかと思われる今日においても、
まだ国と国の取り合いが行われ、
利権を求めて人と人が争い合う悲劇が繰り返されています。
そして、それとともに、多くの立場の弱い人たち、
力の無い人たちが飢餓に苦しみ、病に倒れ、
争いの犠牲になっている現実はまさに生き地獄です。
必要以上に心を勇み立たせて、いかにして相手を倒すということではなく、心穏やかにして、いかにして相手を活かすのかを学ぶことこそが、
いま最も世界に求められていることなのではないでしょうか?
私たちは、これ以上戦ってはならないと思います。
私たちは、これ以上人を傷つけてはならないと思います。
いまこそ我よしの心を捨て、心の時計を、戦のなかった時代にまで
タイムスリップし、初春の日差しの差し込むような、
そんな心地よさの漂う「神代」にまで遡り、
さらに宇宙創造の根源なる力を、自分の身体を通して探求しましょう。
私たちは稽古を通して全世界の破壊的武力を撤廃させ、
愛と善に満ちた人類和合の世界実現に向けて邁進していく所存です。
今後とも皆様の温かいご支援とご理解を賜りますよう、
よろしくお願いいたします。
続く…