特定非営利活動法人 武道和良久

特定非営利活動法人 武道和良久

誌上講座 誌上講座

誌上講座172


「しっかり手段方法を選んで」


人は向上を目指して止まない。
向上するために一所懸命な努力をする。

しかし、努力をするにしても何でもありはいけない。
まずは物事はしっかり手段を選んで進むべきである。

現代はその方法が誤っていたために出来た世界である。
だから、まことの神が「黙っておれぬ」と立ち上がられ
「元のやり方にかえす」と行動を始められたのである。

どんな道を歩もうと末で一つになるのだ・・・と言うが、
それはその歩む者が純粋でひたむきな心(信仰)を
保持できてこそ至れることなのである。

まだ我々人類は「どんな道でも末で一つになれる」という
次元には達してない。

けもの道を歩んだゆえに、
心が邪なものにねじけることは往々有ることである。
出来るだけ道はまっすぐできれいな道を選ばねばならない。

稽古にもちゃんとした方法があり法則がある。
その方法や法則が誤ったものならまっすぐには技が上達しない。
しないどころか心や体を損ねる。

これは木の生長と同じで、まっすぐ伸ばそうと思えば不要な枝を
払うなどして、ちゃんとした植物成長の法則を会得した者の
手によってしっかり手入れをなされなければならない。

この手入れをなすのが、習い事であれば師や先輩の務めである。
良き師、よき先輩につくと道を過つ事無くまっすぐ伸びることができる。

しかし方法も成ってないのに不要に努力を続けると、
人は何時の間にか気がつくとねじけてしまっている。

量よりも質を重んじるのがわが国の気風である。
数をこなせばよいものではない。

純粋無垢なる霊魂をここまで曇らせたのは吾の
大いなる罪過であることを覚り、謙虚によき師を選び、
よき環境を得てよき技を磨かねばならない。


続く・・・