特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座184


「初歩的な火の役の技」


打つ役の方を「火」と称して稽古をしています。
今回はこの火の稽古に関して申し上げます。

「火」の役は、「打って受ける」と言う動きをいたしますことは
皆様ご承知のとおりです。

実は「この打って受ける」という技は、
武道の世界においては「仕掛けさせて勝つ」という高度な技術なのです。

また、和良久では「受けて打ち返す」という「水」の役の技である
75剱の稽古も同時並行して覚えなくてはならず、
中級者にしてみれば何のことはない技なのですが
新しい方にしたら複雑極まりない動きに思えたことでしょう。

さて、「火」と「水」のいずれかを・・・と言われれば、
やはり私は皆様には「水」である75剱をマスターしていただくことに
重点を置いてまいりたいと存じます。

つきましては「火」の打ちを、打って受けるという連続の技をしばらく止め、
ただ打つだけに専念していただこうと思います。

そして、75剱の内の40剱を充分やりこなせるようになった段階で、
もう一度この打って組むという「火」の技を行いましょう。

これにより、相手「水」の打ち返しが、
伸びのある線を描いて返るようになります。

<方法>

凝・解・分・合・動・静・引・弛の八剱を打つ

例 ・・・「凝」で打つ場合

1、ウで構える
2、左足踏み込み「弛」の体勢
3、右足踏み込み「凝」で打ち上げる(この時に相手は組む)
4、打った後、二歩下がって元の位置に服する
5、ウで構える

例 ・・・「解」で打つ場合

1、ウで構える
2、左足踏み込み「引」の体勢
3、右足踏み込み「解」で打ち降ろす(この時に相手は組む)
4、打った後、二歩下がって元の位置に服する
5、ウで構える

〜〜以下「分・合・動・静・引・弛」も例にならって仕掛ける

この八剱の打ちを、鎮魂の後、各8本づつ稽古する。


続く・・・