「八力の型と75剱」 (1)
「力」とは螺旋であり、以下の二種の流れがあります。
●時計回り方向 〜 内回り旋回 (内旋)
●時計と反対回り方向 〜 外回り旋回 (外旋)
そして、「八力」の中の凝を例にとって申しますと、
吸う息をもって、右腰で左腰を持ち上げた状態で
左半身の上がる力ということですが、
この状態に最も自然、かつパワフルにもっていくベストな方法が、
上記のように螺旋運動を用いるということです。
螺旋は、まず体を緩めるという効果があります。
そして加速させて力を発生させます。
「凝」は先にいいました右半身で上がった態勢が凝の本質であり、
内回りの螺旋は、それに至る手段なのです。
螺旋は、力を生み出すエネルギーであり、
凝、そのエネルギーが流れる「方向」の名称で
あることを把握していただきたいと思います。
そうしなければ、今後「75剱」の稽古に入っていく
時理解しがたい問題がおこってきます。
例えば、「ダ」の剱を思い出してください。
ダは、引から解を打つ剱です。
そうすると、引は外旋で、解は内旋・・・
そうか、途中切り替えをするんだな、と安易に思ってしまいます。
今回は、その問題に触れて説明したいと思います。
続く・・・