「和良久って何だ?」 (7)
和良久をやって強くなれるのですか?
・・・そう聞かれることが多々あります。
さて、皆様「本当の強さ」とはなんでしょう?
けんかに負けないこと?
勝負に勝つこと?
どっちにしても自己の利益のため競い合って
生き残ることがメインとなっています。
これは利己主義(われよし)の心からであり、
弱肉強食(強いもの勝ち)の心からくるものです。
「強さ」も一心に追求してゆくと、やがて無限の
範囲を探求する心境になっていくものです。
最初は「喧嘩に強くなりたかった」に始まった気持ちも、
ある程度力がついて自信がつくと、次には
もっと強い相手を求めます。
それをクリアすると、次には社会悪に対して、
次には世界レベルの悪行に対して、
そして宇宙レベルへと、どんどんどんどんと
良い意味での欲と進化を遂げていくものです。
いつまでも一対一の喧嘩のようなことを
繰り返しているのではなく、もし本当の強さを求める
と言うのなら稽古で培ったこの奇跡的な力を、
神のために役立てたいと願うのが
人間として正当な欲求と言うのもではないでしょうか。
私たちの言う「強さ」とは、
このように宇宙レベルでの強さ、
つまり深い信仰心から発芽する
心の豊かさであると思っています。
しかし、それは決して心の世界にとどまらず
肉体的なことに反映し、
時に驚くべき技を顕現させるものです。
また私たちの本当の相手は
自分の内にあることを自覚せねばなりません。
嫉妬、怨恨、恐怖、憤怒などの暗黒の心に
光を差し込ませること、簡単に言えば
「心を明るくすること」です。
心に悪魔を住まわせず、神に居住していただく。
心にのしかかる固い大きな岩を押し開け、
光を投げ込ませる、
そんな「強さ」を身につけることが
最も大切だと思います。
これが「天の岩戸開き」と言うものです。
■天〜高次元の存在、高い精神世界
■岩戸〜霊界(精神世界)と現界(物質世界)の境界に位置する堅固な扉
■開く〜開放する、「ひ」は霊、心、「ら」は螺旋、「く」は組む
要約すると、悪神たちの手によって封印された
高次元の精神世界の扉を打ち開き、
暗黒の世界に光を投げかけ、
この世にまことの力を取り戻す・・・ということです。
和良久の求める強さは、
暴力に対して暴力的強さをもって対処するのではなく、
戦いを超えた世界への没入を目指し、
天の岩戸を開く手力男之神(たぢからおのかみ)の如き、
絶対正義の力を有することにあります。
続く・・・