道場 〜稽古環境
稽古は、もちろんやる気があればどこででも出来ます。
しかし大なる目的を果たし、ちゃんと成果を得るためには、
やはり稽古に集中できる環境が必要です。
その土地の磁場や因縁など、総合的にまとまった
良いエネルギーの発する場所。
弘法大師など、古来の聖人たちは全国を練り歩き、
霊的に強力な磁場を見つけ出し、そこに神社や寺院を
建立してきました。
聖地、霊場と言われる所は、ただそこに居るだけで癒され、
神仏を感じ、そして生きる力が湧き立って素晴らしい未来を
確信できます。
彼ら選まれし能力者たちは、神の支持のまにまに、
そんな場所を探り当て神業を展開していったのでしょう。
そこはまぎれもない地球のツボです。
たとえば大本の話で恐縮ですが、
大本は類稀なる武道の量産地でもあります。
合気道、親和体道、言霊剱、和良久・・・など、
その時代に応じて必要な技が次々に出現しています。
昔、わが師奥山忠男(言霊剱創始者)が、
こんなことをよく言ってました。
「ここ(大本)に居れば何にも必要ない。
必要なものはみんなそろってる。
すべてここへ集まってくる。
ここは本当に不思議なところだ」
師は本当にどこにもいかず大本に
篭りっきりで研究していました。
稽古に必要な環境はもとより、
理念と技を整理するための資料や文献は
すべて揃っていたからでした。
その理念を裏付けるため実際に稽古する
人たちも集まってきました。
どこかに行って、だれかに教えを乞うということをしなくても、
真剣に祈り、行動を起こせば神様が必要なものすべてを
取り揃えてくれるのです。
これは私も本当にそうだと思います。
和良久においても大本の中だけで
まとめることが出来ました。
何も足さない、何も引かない・・・
とは、あるウイスキーの宣伝文句ですが
そんなことが現実にあることを体験いたしました。
磁場の良いところ、気持ちの集中しやすいところ。また、
求道者の集まる因縁あるところ。
エネルギーをいっぱい吸収して素晴らしい技が
生れてくるような場所。
・・・道場とはこういった感じではないかと思います。
こんな場所を探して、そこで祈る、または稽古をすると
何倍も効果が違うのです。
もし、そんな場所に行くことが困難な場合は自分の部屋を
聖地に近い高い神気で満たすことです。
修祓して清め、正しい神に降臨願って
その場を聖地に変えるのです。
これで小さな聖地が出来ます。
稽古に入る前に「祈る」ということは、神への絶大なる守護を
得るとともに自己の能力を開花させるに必要な行為であります。
また稽古後は感謝の祈りも忘れずに行います。
それを行うことによって、技の進展が確実にあり、
効果の著しいことを体験されることは間違いありません。
稽古事は「ジム」でも「体育館」でもなく
やっぱり道場でなくてはなりません。
続く・・・