特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座429


「発声方法」(1)


日本語というものは、
まことに優れた言語であると思う。

言葉は、ただ意思のみを伝達するものではなく、
そこには、「霊力体」を見事に発揚させる
要素を持っている。

まさに「はじめに言葉あり」である。

スの音声に始まる75声への展開は、
秩序正しいひとつのリズムや規則性をもつ。

言葉のそれぞれにに、前後、上下、左右の
方向性があり、どういった霊魂の働きがあるのか、
またそれが、どのような姿となって現れるのかを
明確に示している。

宇宙のはじめに言葉があり、言葉は道であり、
言葉は神そのものである。

その言葉を忠実に再現できる国、日本。

日本はどのような国であるかと問われれば、
一言で言えば「言霊の幸はう国」である。

言葉の乱れが、世界の乱れとなって顕現し、
争いが絶えない要因となっている。

言葉の乱れ、つまり、呼吸の乱れは、
体のと心のバランスを崩し、
不安定な社会を現出する。

言葉が、本来のもつ力を取り戻すと、
そこに美しいハーモニーが生まれる。
和合とは息の調和のことである。

こういったことを、たんに思想ではなく
五体の鍛錬を通じて学ぶのが和良久である。

今回は、基本の発声法を紹介する。

まず、声を出すところと、その意味である。
以下に示す。

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●「ス」
 
発声場所  歯
呼吸場所  中田(意識は天頂〜頭の真ん中)
八力     統合
霊魂     主神


●「ウ」

発声場所  歯(ス声よりさらに口をすぼめて力強く)
呼吸場所  中田
八力     前後
旋回     右左旋同時
霊魂     直霊〜省


●「ア」

発声場所  喉
呼吸場所  上田
八力     凝・解
旋回     時計回り〜左右
霊魂     幸魂 〜愛


●「オ」

発声場所  唇
呼吸場所  下田
八力     分・合
旋回     時計回り〜上下
霊魂     和魂 〜親


●「エ」

発声場所  舌
呼吸場所  下田
八力     動・静
旋回     時計反対回り〜上下
霊魂     荒魂 〜勇


●「イ」

発声場所  牙
呼吸場所  上田
八力     引・弛
旋回     時計反対回り〜左右
霊魂     奇魂 〜智


続く・・・・