「言行心の一致」
「はじめに言葉あり」これが宇宙の法則です。
神を知り、神に生きるためには
言霊の力を借りる他方法がありません。
感謝祈願詞(みやびのことば)という祝詞にも、
言霊の重要さが示されてあります。
『 言霊の助けによりて大神の御心(みこころ)を
直覚(さと)り・・・ 』
和良久の稽古は、この言霊の法則を学ぶものです。
言霊は生きて活動するために必要不可欠のものであって、
決して机上の学問などではありません。
また、言霊と言うのは難解である・・・
と思い込んでしまっておられる方が大半であり、
「無学な自分には縁のないものである」
「特別な選ばれた者だけが知ることの出来るものだ」
などと、棚上げしてしまいがちです。
これでは「言霊の幸はう国」に戻すことなど
到底不可能であります。
私たちは、すでに言霊を使って生きて活動しています。
ただ、それを、もっと意識的にとらえる必要があります。
目前の事象、これすべて言霊の
妙用であることを知って下さい。
言霊の意味は、前にも申し上げましたように、
容易なものです。
誰しも感動したときに思わず発する音声があるでしょう。
その感動こそ言霊の意味なのです。
では、ここでちょっと整理してみます。
言霊は、宇宙の法則であり、すなわち神そのものです。
言霊は、霊(一霊四魂)、力(八力)、
体(三元)を形成しています。
これを具体的に稽古の中で行うのです。
八力の型を行う際、このようにしてみてください。
言霊発声と八力の型の融合です。
これにより、「言う、行う、思う」が一体となります。
①最初に、両手を合わせ、天地への上下を4回行う。
これは無言で静かに。
②そして「ス」声を発声し、上方への伸び広ごり(拡大)と
凝縮の動作を行う。
③「ウ」声を発声し、「直霊」と唱え、前後の伸縮を行う。
ーーーここまでを「真空放電」と申しますーーーーー
④「アー」声を発声し、「幸魂」と唱え、
「凝」と唱えて凝を、「解」と唱えて解を行う。
⑤「オー」声を発声し、「和魂」と唱え、
「分」と唱えて分を、「合」と唱えて合を行う。
⑥「エー」声を発声し、「荒魂」と唱え、
「動」と唱えて動を、「静」と唱えて静を行う。
⑦「イー」声を発声し、「奇魂」と唱え、
「引」と唱えて引を、「弛」と唱えて弛を行う。
ーーーこの④〜⑦を、雷撃電飛と申しますーーーーー
言霊の正確なる発声法は、確か以前にも誌上講座で
述べたと思いますが、もう一度以下に述べます。
「スーウー」は、歯による発声で、胸式と腹式を同時に
用いた完全呼吸で行い、中田これを司る。
「アー」は、喉を使い、胸式呼吸で、上田これを司る。
「オー」は、唇を使い、腹式呼吸で、下田これを司る。
「エー」は、舌を使い、腹式呼吸で、下田これを司る。
「イー」は、牙を使い、胸式呼吸で、上田これを司る。
正しき発声と、正しき動き、そして正しい思いによって、
正しき神人一体の感応あらんことを祈ります。
続く・・・・