木剱を使った稽古の効用
手のひらへの刺激が健康を促進させる(1)〜手の不思議
和良久の稽古は、腰を中心とした動きをもって
骨盤をはじめとして脊椎を矯正し、骨格を整え、
内臓の働きをよくし、筋肉を強くします。
また体内のエネルギーを満遍なく巡らせ、潜在能力を
開花させ、至高の存在へ自己の意識をつながらせます。
その橋渡しをするのが「木剱」(もしくは稽古用3尺棒)であり、
この木剱は非常に重要な役割を担っています。
その大略は、ここで話すには紙面を大幅に要しますので、
今回は木剱のはたす効果のうちの、そのひとつを略述します。
まず稽古で剱を握る手ですが、人差し指を立てて、親指と中指を
リング形に円く合わせ、薬指と小指は軽く折り曲げます。
もう少し詳しく、この手の形のことを説明しますと、
まず手にはタテとヨコのシワがあります。
このヨコのシワは「火」で、タテのシワは「水」です。
ヨコの代表は中指、タテの代表は親指です。
人差し指は、その間を通る軸です。
指でリングを作ることによって、これは、プラスとマイナスの
エネルギーの融合を表し、人差し指はそのエネルギーを
放射する役目を担っています。
また薬指と小指は、剱を支えるもので、体で言えば脚の部分です。
要約しますと、下記になります。
頭部・・・人差し指であり、点であり、天であり中心である。
右腕・・・中指であり、ヨコ・火であり、陽、マイナスである。
左腕・・・親指であり、タテ・水であり、陰、プラスである。
本体・・・手のひら
右足・・・薬指
左足・・・小指
人差し指の「・」〜集中
親指と中指「○」〜拡散
この「・」と「○」を合わせて『スの紋章』となります。
「・」ウ〜宇、「○」中〜宙で、宇宙です。
また、人差し指は「天」、中指・親指は「人」
薬指、小指は「地」で、「天地人」を表します。
このように、手の中には人体があり、宇宙があります。
先端は、人差し指を立てて直立させ、中ほどは親指と中指で輪をつくり、
下部は薬指、小指で握り締めるなどの形をつくります。
この手には多くの秘密があり、神からのメッセージがあります。
続く・・・・