打ちかかる剣の軌道をあらかじめ知るには、自分が剣を打つ技法と心理を知る必要があります。
そこで、どんな技をなすにおいても(また人との関係においても)「スウアオエイ」と言う宇宙創造の音声にのっとって、その過程を瞬間に行います。
(八力の型はそれを端的に現しています)
例えば相手を打ちかかっていく場合でもそうです。
1、「ス」 構える〜いわゆる無心の状態
2、「ウ」 間を締めて、剣を振り上げる〜力の発生
3、「アオエイ」 〜様々な剣の角度で打つ
打ち太刀(打ちかかる役目の人)は相手をやっつけるのではなく相手を活かす、つまり呼吸力を働かせるきっかけをつくる役目です。
使太刀(受ける側の人)は、打ち太刀の力をもらって、その力を増幅させることを学びます。
和良久は剱(ツルギ)です。
決して破壊殺傷のために稽古をしません。
相手と自分とを全く「釣り合わせる義」です。
続く・・・