特定非営利活動法人 武道和良久

特定非営利活動法人 武道和良久

誌上講座 誌上講座

誌上講座111


「コンタクト 3」


高速旋回する八力の中に肉体を没入させることによって、
高次元の世界へ入る・・・これこそツルギによる鎮魂帰神です。

その極点である「ウ」に達した時、一瞬と永遠が同時に存在します。

相対性理論もこれに当てはまります。

また、これは霊界と現界が同時に現出されることであります。
人が旋回する水火(呼吸、気)の中、つまり八力の中に
没入することによって、より濃密な洗練された精神世界
(霊界、または神界)と融合します。

その八力の中においては万物創生の音声「アオウエイ」が
鳴り響いています。

私たちは「五大父音」と申しています。

宇宙の音(言霊)によって構成された八力の螺旋運動。
それによって異次元空間への移動を可能にしたということ。

和良久の稽古目的である「鎮魂帰神」の真骨頂そのものです。

映画では巨大な機械を作っていますが、私たちはツルギと
いう神器を与えられています。

これによってあの映画で行われたような猛烈な螺旋運動に
私たちは常に稽古で身をおいています。

「気剱体の一致」という言葉がありますが、これは気と体を
結ぶものは剱であるということで、端的に言えば、
気とは霊界であり、体とは現界であります。

ツルギはこの霊界と現界の両方にまたがる世界を結ぶ、
橋渡しのようなものです。

映画で主人公が超越した世界を目の当たりにして、
その感動を言葉で言い尽くせないというシーンがあります。

このように高い神秘的な体験に遭遇すると、その感想というものは、
この現界にない事象なので表現することが困難です。

ただ感動しかないのです。

肌でそれを感受し、また肌でそれを伝えていくしかないのです。

理性ではなく感性で、言葉ではなく行動で。

神のこともそうです。

稽古により、時間と空間を超越して、そして皆様と和合の世界へ
共に行くことを念願いたします。

この映画は宇宙の声を聞くところから始まります。

主人公は科学者であり、神を否定していました。

しかし主人公は先のような過程を経て宇宙に遭遇します。

宇宙に遭遇した主人公はその神秘体験とともに神を知ります。

大本祝詞の感謝祈願詞(みやびのことば)にあります。

「言霊の助けによりて大神の御心を覚り
鎮魂帰神の神術(みたましずめのみわざ)によりて
村肝(むらきも〜よくない精神)の心を練り鍛えしめたまいて・・・・」

言霊という宇宙の音声を聞き、
その助けによって宇宙への扉が開かれ心を新たにする。

非常に私たちの稽古に符号するものばかりなので長々と書いてみました。

失礼しました。


続く・・・