特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座122


「素手の75剱」


剱を持つと、呼吸力の鍛錬になります。

素手を行うと、体力の鍛錬になります。

体力と言いましても、和良久で言うところの「腰」の養成です。

ところで剱を持つと、その剱の長さや重さ、感触が手に伝わり、
体に実感として呼吸力を感じ取ることが出来ます。

「ツルギ」とは「神様の呼吸の凝った形」であり、
その大きさは無限大に広がります。

時に剱を持たず、素手で75剱を行ってみますと、
まさにあの山を動かし、かの雲をはらう雄大さを得ることが出来ます。

水火(イキ)の剱です。

有形なる剱をもって、
無形の呼吸力を練ることから始まるのが和良久の稽古です。

元来この世の物体として存在しなかったツルギ。

神様のエネルギーの発動力を形象化したものがツルギです。

木で出来た剱を握ってしっかり稽古を積んだなら、
次はその剱を置いて、
神様の呼吸力で出来た無形の剱を持って稽古しましょう。

もちろん、手に剱の感触が充分に残るまで稽古を積んだ後の
話ですが、これは本当に気持ちの良い動きです。

要領は、八力の型同様ですが、
75剱の場合、円滑に動かすため、両手を組まず、肩幅ぐらいに離します。

丁度両手でバスケットボールを持ったような感じです。

そのボールを両手でコロコロと転がすようにして扱う感じです。

例えば、「ア」の剱

ウ・・・両手中段の高さにハの字に構え

弛・・・右捻り、左手左旋、右手右旋

凝・・・左捻り、右手右旋、左手左旋

ス・・・両手を天に上げる(ボールを持ち上げたかっこう)

引・・・右捻り、左手左旋、右手右旋

解・・・左捻り、右手右旋、左手左旋「打つ」

ウ・・・両手中段の高さにハの字に構え

以上を参考に、今まで稽古をした剱の技を素手に転化してみて下さい。

これは、また次回の稽古で行いましょう。

解ると爽快感に満たされます。
きっと稽古が楽しくなります。

楽しみにしていてください。


続く・・・