「準備体操の排除」
なぜ稽古に入る前に、体操をするのでしょう?
そもそも準備体操ってなんでしょう?
スポーツなら、確かに体を酷使し、アクロバット的な運動を
するので筋肉を充分ほぐす必要がありましょう。
しかし、武道は筋肉を酷使したりしません。
またスポーツの動き、つまり動物のように体に対して
無理難題な動きを要求したりしません。
ことに和良久は筋力を強くすることを目的としません。
筋力をもって技を使うことをしません。
もちろん、まったくと言うことではなく極力筋力を使わず、
体の中心の力である「腰」の開閉をもって力とするのです。
しかも、その腰の開閉は「呼吸」によって行います。
腕力(筋力を主とする動き)を用いた時点で和良久の技は消滅します。
腰を主として練れば呼吸は開放されます。
腰をほぐせば、全身もほぐれます。
和良久はに「八力の型」があります。
この八力の型は、基本であり、いわゆる一般に言う極意でもあります。
八力の型で呼吸を整え、体をほぐし、精神を統一します。
八力の型をじっくりすることで、
充分和良久の稽古に入る前の心構えと体の準備は整っています。
今まで和良久でも準備体操を行ってきました。
しかし、ずっと是については懸念をしてきました。
ここで思い切って「元に戻す」ことにします。
準備体操を遠慮させていただきます。
和良久は中心力をもって全身を動かす武道です。
このような動きは私自身初めての体験です。
またこのような技は今後生まれてこないでしょう。
それは時を得、場を得、そして人の和を得たからです。
それは人智で出来た技ではなく、
神様が人に示した天啓の武道であるからです。
心に正義を思うとき和良久はその者を必ず守護するものと信じます。
大本の開祖の預言書に「言い置きにも、書置きにも無いことをやる」
「今までのことを一切用いない」とあります。
和良久は大神様(国祖)の意思を尊重し、人智を加えず、
出来るだけ神典の教えに則って忠実に大和の国の「初発の技」
を再現したいと思っています。
続く・・・