特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座165


「姿勢」


人は、体をまっすぐにしているだけで筋肉は充分稼動しています。

とくにトレーニングはしなくてもよいのです。

ただそれだけで筋肉の脂肪分は燃焼しています。

また前後、上下、左右の力に対して最も強い体勢が、
この体をまっすぐにすること、つまり姿勢を正すことなのです。

ところが人は日常の生活で偏った姿勢を保ち、
偏った運動を余儀なくされています。

まっすぐにしていることが困難にさえなった、
せわしない時代からなのでしょうか。

仕事やスポーツなどを見ましたら良く分かると思います。
一日中、ずっと同じ姿勢を続けてませんか?

デスクワークでパソコンに向かう姿勢はいかがですか?
運転している姿勢は?

また職人さんなどで、何か物を作っている時は?

スポーツで右腕ばっかり使ってボールを投げてませんか?

左足ばっかり使って蹴ってませんか?

このように人は知らず知らずのうちに体を偏ったものに
作り変えていってます。

器が、形の整った綺麗なものであれば、
そこには綺麗な水が注がれます。

器がかけていたり、傾いたりして形状の悪いものであったなら、
水を注いでもこぼれてしまいます。

神様から、綺麗な命の水を注いでいただけるような器と
ならねばなりません。


日に一回、この偏りを矯正しなければなりません。

それは人にやってもらうのではなく、自分の力でやらねばなりません。

自分の体のメンテナンスは、自分でやらねば効果はありません。

その矯正法が八力なのです。

八力と言う前後、上下、左右にバランスよく、
均等な負荷をかけ、力を中心に集約させます。

それは体と心のバランスを取り戻す技でもあります。

肉体と言う器を正しめ、心を清める道こそ
武道の本義でありそれが和良久です。


続く・・・