「姿勢」
人は、体をまっすぐにしているだけで筋肉は充分稼動しています。
とくにトレーニングはしなくてもよいのです。
ただそれだけで筋肉の脂肪分は燃焼しています。
また前後、上下、左右の力に対して最も強い体勢が、
この体をまっすぐにすること、つまり姿勢を正すことなのです。
ところが人は日常の生活で偏った姿勢を保ち、
偏った運動を余儀なくされています。
まっすぐにしていることが困難にさえなった、
せわしない時代からなのでしょうか。
仕事やスポーツなどを見ましたら良く分かると思います。
一日中、ずっと同じ姿勢を続けてませんか?
デスクワークでパソコンに向かう姿勢はいかがですか?
運転している姿勢は?
また職人さんなどで、何か物を作っている時は?
スポーツで右腕ばっかり使ってボールを投げてませんか?
左足ばっかり使って蹴ってませんか?
このように人は知らず知らずのうちに体を偏ったものに
作り変えていってます。
器が、形の整った綺麗なものであれば、
そこには綺麗な水が注がれます。
器がかけていたり、傾いたりして形状の悪いものであったなら、
水を注いでもこぼれてしまいます。
神様から、綺麗な命の水を注いでいただけるような器と
ならねばなりません。
日に一回、この偏りを矯正しなければなりません。
それは人にやってもらうのではなく、自分の力でやらねばなりません。
自分の体のメンテナンスは、自分でやらねば効果はありません。
その矯正法が八力なのです。
八力と言う前後、上下、左右にバランスよく、
均等な負荷をかけ、力を中心に集約させます。
それは体と心のバランスを取り戻す技でもあります。
肉体と言う器を正しめ、心を清める道こそ
武道の本義でありそれが和良久です。
続く・・・