特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座177


二の剱への道(1)


心得

1、稽古場いっぱい、空間いっぱいの水火(気、呼吸)を使うこと

1、動きにリズムがあること

1、テンポよく、躍動感にあふれること

1、水火の強さ、伸び、広がりを体得すること

1、足の運びを存分に使い「間」をしっかりとること

1、まるいまるい旋回を描けること

1、動きに角がたたぬこと

1、最初はゆっくりと動き、徐々に加速を加えていく

1、組んだ瞬間には返っているという高速旋回の世界に入ること

1、高速化すると右手はタテに、左手は左右に動くことを知ること

1、竹のような体の柔らかなしなりを使う

1、相手の旋回が内回りか、外回りかを見極めること

1、可能ならば3尺棒の剱から、自分専用の正規の木剱を手に入れ
  剱の扱い(手付け)を毎日鍛錬すべし

1、私服は控え、稽古着を着用し、身と気を正し引き締めること

1、高速化すると目に見えぬほどの動きが飛び交うため、しっかり
  意識を明瞭にし、他力(神)にすがること

1、当たれば大怪我になる恐れが充分にあるため剱の軌道を見れる
  心眼を養うこと(中心軸がそなわれば容易なり)

1、稽古相手との申し合わせをよく行ってから技の練磨に入ること

1、相手の水火を観れる指導者のいないところで強く剱を組む
  稽古は控えること

1、稽古に入る前には以下のことを神に祈る
  「人を傷つけず、人に傷つけられず、人もよく、われもよし」
  「今日の稽古が神様の御心にかないますよう」
  「和合の力をお与えください」

1、戦いの意識加われば必ず怪我に結びつく。まゆにしわを寄せず
  心を穏やかに保って稽古を楽しむこと

1、75剱には以下の稽古方法に分けられる
  「組む剱〜40剱」
  「越す剱〜20剱」
  「巻き込む剱〜10剱」   
  「起こりを打つ剱〜5剱」

1、稽古相手になる人への礼は決して怠らぬこと   

1、稽古が終わったら、今日も無事で稽古を終えたこと、技の練磨により
  向上させていただいことへの感謝を神に捧げること


続く・・・