「思う、言う、行う」
人の行動法則は「思う」「言う」「行う」の三つから成り立っています。
和良久では、実際に稽古でそれを行います。
75剱で、相手と向かい合って組む稽古をいたしますが、
その時に、まず最初に何の剱を行うかを「思い」ます。
例えば「ア」の剱をやるならアのイメージを持ちます。
そして、それをやることを宣言し「ア」と声に出して発声します。
そして、実際の動きを演じます。
人生はまず思うことから発します。
そしてそれが言葉となって表に表れます。
表に現れた言葉は、やがて形になります。
その現れる形が最良のものであるためには、
まず最初の「思い」を最良にせねばなりません。
アという剱が素晴らしい動きとなるためには
アという思いが素晴らしいものでなくてはなりません。
そして、その思いと動きをつなぐのが「言葉」です。
かすかな思いを抱く・・・が第一段階。
思いを呼吸力によって、音声に変え世に出す・・・が第二段階。
そしてその音声がアクションを起し、形になる・・・が段三段階。
まず抱く混沌とした思いを、より確かなものにする音声、
この音声を清め、玉のように磨くのが75剱の最初の動きである旋回です。
心鎮めて丸く、丸く・・・ひとつ円を描きます。
これが大事なのです。
思いから発した言葉を玉のように磨く。
言霊(ことたま)とは玉のような言葉。
人を感動させる言葉を、珠玉の言葉などとよく言います。
続く・・・