「武道の起源」
古事記の冒頭には、神様が「アマノヌホコをさしおろして、
シオコオロコオロと、かきなして、その滴り落ちるシズクで
出来たのがオノコロジマ」であると記されています。
「アマノヌホコをさしおろす」とは、「天の大神様の力を発揚させる神器
(ツルギ〜水水火と書く)を地に向ける」ということで、
これが「武」という文字の由縁です。
「シオコオロコオロ」の「シオ」とは「水火」と書いてシオと言い、
この「水火」とはイキと読み「息、呼吸」と言うことであります。
また「コオロコオロとかきなして」と言うのは幾度も、
幾度も螺旋運動をすると言うことです。
「滴り落ちるシズク」と言うのは、先の螺旋運動による遠心力によって、
悪いものは除けられ、良いものだけが残って純化された一滴が
集約される、ということです。
そして「オノコロジマ」とは、私たちが住む大地であるこの地球のことです。
このように、武とは「アマノヌホコ」つまり神様の呼吸の技であり、
そして今申し上げたことから分かるように、武の起源は破壊からではなく、
神様によってもたらされた創造の技であるということなのです。
「武」と言う字は、創造の神様が矛をもって猛烈な螺旋を起すべく、
中心軸を定め、体の重心を落としている姿であります。
続く・・・