特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座222


問答集 (19)


「言霊のはたらきについてもう少し教えて下さい」


日本とはどんな国と言われたら、私は一言でこう答えます。
「言霊の幸はう国」であると。

言霊とは、世間で言う言葉の言い回しのことではなく、
もっと根源的な力の存在です。

それは神様の水火の働きであり、
万物を形成する元素であります。

この宇宙には「アオウエイ」の音響が
鳴り鳴り響いていると言われています。

その音響たるや凄まじく大きいので、
大き過ぎて我々の耳には入らない、と言われています。

しかし、その音を聞く方法がひとつあります。

両指で耳に栓をするのです。

・・・どうです?
「ゴーッ」と言う渦巻く音響が響いて来ませんか?

螺旋する大音響です。

もちろん、これは体内にある臓器の動く音、息をする音、
血の流れる音、骨のきしむ音・・・などです。

実はこの音こそ地球に、
そして宇宙に偏在する万物全般の音なのです。

人間の体内には、地球と同じ、あらゆる物質が内蔵されており、
主なものに分けると鉱物、植物、動物・・・
これを「剛、柔、流の三元」と言います。

三元は生きています。生きているから音が発生します。

その音が「アオウエイ」であり、
ひとつになって旋回しますと
「ゴー」と言う大音響になって聞こえてくるのです。

音の数は、大きくはアオウエイの「5声」ですが、
さらに細分化すると「75声」になります。

その三元から起こる75の音声が
同時に音を立てて鳴り鳴り響いており、
体内で、そして宇宙で同時に渦巻いているのです。

それが秩序良く響いている間はよいのですけれど、
この音響に乱れが起こるや否や、
この世の秩序が崩れて天変地異を発生させます。

ですから常にこの音響を正す必要があるのです。

わが国には「天津祝詞」と言うものがあります。

この祝詞は、「アオウエイ」の5大父音の音律を調整し、
正常に戻す言霊を発すると言われています。

世界が混乱紛糾にある昨今、
思い見るにこの言霊が乱れているがゆえ、
人心荒廃が進み、もって異常気象、戦争、飢餓、
原因不明の病、強盗、殺人などが
繁茂に発生しているのでは・・・と思います。

和良久は、体をはって、この言霊を修復し、
元に正すための稽古なのです。

それはもちろん、自身を健康、
健全に保つためでもあります。


「はじめに言葉があった。言葉は神と共にあった・・・」

聖書の一節です。

宇宙は言霊の作用で生まれたという意味です。

この「はじめの言葉」・・・すなわち言霊こそ
根源なる元の力である証なのです。

例えば、ここにコップがあります。

コップを叩くとカンカンと音がします。

コップがあるからカンカンと音がするのではなくて、
カンカンと音がするからコップが生まれた・・・
そう考えます。

物があって音が鳴るのではなく、
音があって物が生まれた・・・という発想が
「はじめに言葉あり」の意味だと思います。





続く・・・