特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座36

神からの道 神への道 〜神武に至る練磨

和良久は、以下の教えを基本理念に置く。

『 神は万物普遍の霊にして、
  人は天地経綸の主体なり

  神人合一して茲に無限の権力を発揮す 』


武道の技の元となる「霊、力、体」の真意を覚るために
以下の3つを学則とする。

一、天地の真象を観察して、真神の体を思考すべし

一、万有の運化の毫差なきを視て、真神の力を思考すべし

一、活物の心性を覚悟して、真神の霊魂を思考すべし

(以上は、出口聖師が高熊山にて霊界修行されし時に
 神より受けた啓示である。これをもって我が武道の学則とする)


<神武の特長>

○稽古に使用される「剱(ツルギ)」の原型は
  古事記に登場する「天の沼矛」である。

○武道は国生み、人づくりの理念が元である。

○武道は、鎮魂帰神の神術(みたましずめのみわざ)である。

○主な祭神は、オオクニトコタチノミコト、スサノオノミコト、
  ヤマトタケルノミコトである。

○動き(八力)により、心(一霊四魂)を練り鍛える。

○言霊の力を具現化させる。

○稽古そのものが「祈り」である。
  体を静止させ、言葉をもって祈る「静的祈り」ではなく
  言葉を発せず、全身の動きをもって祈る「動的祈り」である。

○剱の稽古は、心身を統一させる理想的な鍛錬である。

○剱の稽古は霊的向上を促し、素手の稽古は体的向上を促す。
  よって稽古は霊主体従の基本原則にのっとり剱の稽古を主体に、
  素手の稽古を従におく。

○動きの基本は呼吸の運用にある。
  (吸う息〜求心力 / 吐く息〜遠心力)

○技の方向はタテ・ヨコ・前後の3つあり、
 それを結ぶものは螺旋である。


<神武稽古の自戒>

○年齢、性別、人種、体の強弱に関係なく
  心安く稽古が行われなければならない。

○戦いより生まれた「武士道精神」は参考にしない。

○技は極力直線運動を廃し、
  螺旋運動を描くものでなければならない。

○その技は、決して古いものとして現代に通用しない
  錆付いたものではなく、その時代に応じた知恵と動きを
  するものでなければならない。

○稽古の最初と最後は、必ず礼拝を行わなければならない。

○筋力を必要以上に使用し、力づくで技をかけてはならない。

○体に負担のかかる無理な体勢をとってはならない。

○心が安らかで、体を痛めぬ動きでなければならない。

○稽古する者が、和良久の稽古によって「戦って倒す」という
  気持ちの起こるようなことになれば和良久は解散する。

○和良久の稽古によって、もし天狗になる者があれば
  和良久は解散する。

○和良久は神と人を結ぶ神事である。酒宴の席、または
  それに準じた場で演武を行ってはならない。

○すべての演武は神への奉納行事として行う。

○試合は行わない。
  (試合は「試し合い」という意味で、それは技量が不完全
  であるから起こる現象である。技が完全であれば、
  試す必要がなく、そういう気もおきない)

○スポーツ化、競技化されてはならない。
  (日本の国独自の身体意識「腰と腹」を中心においた文化を
  これ以上衰退させてはならない)

○稽古にある者はオカルト的な、低い霊的事象に惑わされることなく
  常識的見地をもって、道徳を重んじた言動がなされること。

○稽古のすべてを神に捧げるつもりで行う。


続く・・・