特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座385


「科学と武道の融合」


高速運動をすると時間の進み具合が遅れて感じ、
また物体が縮んで見えたり、伸びて見えたり・・・

そういった感覚は、古来武道家たちが
体験してきたものである。

遠いものを近くに見、近いものを遠く見る
速いものを遅くとらえ、遅いものを速くとらえる、

例えば、相手がこちらより速く打ちを放った、だが、
遅くスタートしたこちらの方が速く打ちを決めている。

こういった体験を科学的にどう解明するのか?

これは、アインシュタインの相対性理論に近い体験なのかも。
そう思って私は科学雑誌を読み漁った。

感覚的に納得したものの、しかし元来頭の悪い私に
科学の世界など理解出来ようはずも無い。

でも、おかげでアインシュタインという存在に出会えた。

「私は、神がこの世界をどのように創造したのかを
知りたいのです」

アインシュタインは、
そう言って一心に研究を重ねたという。

彼の方程式から核エネルギーが開発され、
間接的であっても1945年に広島、長崎の原爆投下に
つながったことは忘れないことであるが、

1922年にアインシュタインは来日し、
日本に対して次のような讃美のメッセージを残した。

すでにご承知の御仁もおられるかもしれないが、
日本人として誠に嬉しいメッセージであると同時に
現代の情勢に鑑みて、
これほどマッチしたメッセージもないと思う。

「近代日本の発展ほど世界を驚かしたものはない。
その驚異的発展には他の国と違った何ものかがなくてはならない。
果たせるかな、この国の歴史がそれである。

この長い歴史を通じて、一系の天皇を戴いてきた、
という比類ない国体を有することが、
それこそ今日の日本をあらしめたのである。

私はいつもこの広い世界のどこかに、
一カ所くらいはこのようように尊い国が
なくてはならないと考えていた。

なぜならば世界は進むだけ進んで、その間、
幾度も戦争を繰り返したが、最後には、
闘争に疲れる時が来るであろう。

この時人類は、必ず真の平和を求めて、
世界の盟主を挙げねばならぬ時が来るに違いない。

その盟主こそは、武力や金の力ではなく、
あらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古く、
かつ尊い家柄でなくてはならない。

世界の文化は、アジアに始まって、アジアに帰る。
それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。

我々は神に感謝する。

神が我々人類に日本という国を
つくっておいてくれたことを」


続く・・・