「稽古場は宇宙、人は星」
太陽など自ら輝く恒星の周囲には、水星、金星、地球、
火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星などの
九つの星が回っている。
そして、この恒星は、約2000億の固まりを作り、
銀河と言う星の集団を形成する。その集団は約一兆個。
ある星が自転し公転し、この星の周りを別の星が自転して転し
・・・そのように星同士が一定の間を取りながら協調している。
螺旋運動により、小さな星どうしが無数に結ばれ
銀河を形成し、その銀河どうしがまた別の銀河と
螺旋運動によって結ばれている。
和良久の稽古場において、一斉に展開される技の交流は、
この宇宙の星ぼしの運行の様を再現するものである。
かくて稽古場は宇宙と化す。
さて、我々もたこういった星のひとつであり、
自転し、公転しながら他の者と和合を果たし、
またさらにその力を増大させていく。
もし、星のひとつが動きを停止させようものなら、
それは他の星に即刻影響を及ぼす。
それは連鎖反応的に支障が生じ、それは徐々に伝播し、
やがて宇宙の秩序が崩壊し始める。
ひとつはすべてのために動き、
またすべてはひとつのために動く・・・・
これが宇宙の秩序である。
誰が必要だからとか、誰が不要とかは無く、
すべての存在が宇宙のバランスとリズムを保ち、
お互いのために動いている。
つまり「協調」と「和合」と「間合い」こそ
宇宙の真相なのである。
続く・・・