「言霊息吹く熊本」
現在、熊本では、熊本市内の稽古場ともう一つ
植木町にある「大本熊本本苑」で和良久を行っています。
実は、先般の稽古であらためてこの本苑で
稽古させていただくことのありがたさを感じましたので
お知らせします。
ここはすごいところです。
この本苑の門を入ってすぐのところに
出口聖師のお歌が刻まれた
「言霊歌碑」が建立されています。
「ことたまの まことを つくしのしまがねに
つくし てらさむ かんながら われは」
出口聖師の、神の意思のまにまに、
言霊の力を世に照らす決意をされる
ご意思を伺い知れます。
次に月山富士と言われる、小さな霊峰富士山があります。
これはご神体山です。
富士は高く美しい、日のもとの象徴そのものです。
次に、西郷隆盛など、近代日本の礎を築いた
明治維新の志士たちが祭られています社があります。
国を憂い、命を賭けた姿が偲べます。
また、次に「三玉の池」という池があります。
これがまことに不思議な池なのです。
出口聖師が、宝玉を三個投げ込んだと言われる池で、
常に池の面に無数の波紋が浮かび出ています。
これは、水中から水が湧水しているからですが、
しかし、水が湧き出ているとはいえ、
ポコポコと泡も立てずに静かに、
静かに水が湧き上がっているのです。
この波紋が出るのは、最初は、
アメンボが水上を駆けているからだと思っていました。
この池からは、大地からの水火とそれを現象化する様を
形としてはっきりと認めることが出来ます。
そこからは言霊75声の響きをうかがえ、
宇宙運行の縮図がここにあります。
私はこの池がことのほか好きで、いくら眺めていても、
飽きないすばらしい池です。
門を入ったすぐ横に立つ言霊歌碑を受けて、
この池が、その働きを示しているのだと思います。
そして、さらに奥には出口日出麿師が
大神霊をこめたとされる平安石。
病気を癒す働きをする石ですが、
手を触れるとなんとも言えぬ温かいぬくもりを感じます。
最後に「みろくの大神」様と唱えるご神像があります。
これは出口聖師の修行時代の像だと言われています。
礼拝の際には、こう唱えます。
「みろくの大神まもりたまえ、さきはえたまえ」
これら熊本本苑の横に配置される
ご神体の存在の意義を思うと
以下のようなことになるのではと思っています。
「言霊の力をもって、富士山のごとく高く麗しい、
大きい誇りを取り戻し、維新の志士のごとく奮い立って
明日の日本再興のために活動せよ、
三玉の池のごとく、常に活気凛々とした
言霊75声の息吹をもって、和合の波動を築き広げ、
平安石のようにどしっと腰と腹を落ち着け、
丹田の働きをもって世人を癒し、
雨風にさらされるとも行を怠らず、
また己が足をもって四方に神教を宣伝し、
みろくの世到来に向けて勇往邁進せよ」
私には、そんな声が聞こえてきます。
ここで、稽古をさせていただける意義を思いすと、
和良久と浅からぬ因縁を感じ、
感激に胸が熱くなりました。
皆様には、是非機会をつくって、
熊本本苑の稽古にお越しになり、
あの池の波紋をご覧下さい。
きっと幸せな気持ちに満たされることでしょう。
続く・・・・