特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座45

75剱〜言霊剱 (2)

その成り立ち

まず、木剱(ぼっけん)がありました。

これは佐々木小次郎が巌流島で使ったとされるもので、
奥山忠男師がそれを手元に置き

その使い方を模索し始めたのです。

反りのない直刀で、六角形の不思議な形状。

先端がひし形・・・これは何を意味するのか?

右手の握る部分には微妙な円ろみがあり、手にしっくり食い込みます。

左手は膨らんでおり、これまた掌にピタッと馴染みます。

師はまず武道の伝書から紐解きました。

しかしどこにもこの小次郎の史実さへ木剱の種類がなく、
それどころか、佐々木残っていません。

木剱に無数に残る刀傷は、その激戦の跡をを彷彿とさせます。

あらゆる古武道の古文書にもないこの不思議な剱。

ならば、神道の光を当てればなにか見えてくるかも。

・・・ということで霊学、言霊学のを持ち出したのです。

ここ大本は日本神道の老舗的存在です。

出口王仁三郎聖師が残した膨大な資料は、他に類をみず、
もうどこに行くこともなくここ(大本)に居て調査することが可能でした。

師の祈りと稽古の日が続きます。

こつこつ、こつこつ・・・と。

それが通じてか、霊学は「本田親徳全集」から言霊学は
「大石凝真素美全集」から多くのヒントを得ることが出来たのです。

しかし、総合的には「霊界物語」「おおもとしんゆ」「信仰覚書」
・・・など、大本の歴代教主たちが書き残した教典が芯になりました。

それと、大本三代教主の言葉が、奥山師の意志を
一層強固なものにしていました。

「武道をやり遂げるように」

この厳命を心のよりどころにして、師はその剱の動きを
あぶりだしていったのです。


続く・・・