旋回の切り替え
以下は、「四方打ちの型」の中で「タテの剱」ですが
これを例にとって「腰の切り替え」をご説明いたします。
■四方打ちの型 タテの剱 〜打ち下ろし
・・・・詳細を解説
「引」は、「吸う息」「左手右旋・右手左旋」「外回り」
「左手主体の打ち上げ」です。
「合」は、「吐く息」「両手左旋」「内回り」「左手主体の打ち降ろし」です。
「凝」は、「吸う息」「右手右旋・左手左旋」「内回り」
「右手主体の打ち上げ」です。
「静」は、「吐く息」「両手左旋」「内回り」「右手主体の打ち降ろし」です。
以上は「返し打ち」と申しまして、旋回が同一方向に行かず、
回転の切り替えを行って打つ打ち方なのです。
しかも、上記は「ヨコ」から「タテ」の腰に切り替える打ち方となっています。
これはヨコの動きの呼吸である「胸式呼吸」から
タテの動きを司る「腹式呼吸」への転換であります。
ヨコからタテに、「胸から腹へ落とす」この息の使い方は
三元で言えば「柔」から「剛」への移行です。
腰も、「左右の腰(ヨコ)」の使い方から
「上下の腰(タテ)」の使い方に変わります。
体全体としては、左右は「上田(額)」の分野、
上下は「下田(下腹)」の分野になります。
また、以上の稽古に「ウ」の動き、つまり「突き」の技が
加わると「中田(鳩尾)」が働き出して「前後」運動が
活発になっていきます。
「ウ」は、三元のうちの「流」です。
これは体の移動であり「間」をとったり、はずしたりする分野です。
「ウ」は、呼吸が、吐く息と吸う息が同時に存在していると
いわれる状態で、簡単に言えば爆発直前の
「溜め」の状態であると言う事です。
力の発生の「エネルギー蓄積」状態と考えて下さい。
続く・・・・