75剱
いよいよ言霊剱「75剱」の稽古に入ります。
今日は「ア」と「オ」の剱が出来ればと思っています。
幸御魂と和御魂の剱です。
宇創造の言霊「スーウーアーオーエーイー」を基本に八力の型は構成されていますが
その「スーウーアーオーエーイー」の基本の音声に続く音声が75声です。
つまりその基本をいよいよ応用に移します。
これは剱、または棒をもっていないとと稽古できない分野です。
虚空に描く水火(呼吸・息)の形は素手では表現し切れません。
剱という他力の力をもって自力である素手を練磨する。
万物は対局する二元をもってものを発生すると言います。
「火・水」と書いて「神」と呼ぶ。
陰と陽、プラスとマイナス・・・すべて力の発生です。
精神は肉体という物体があってこそ向上します。
霊界は魂の世界で、霊界での修行は、現界の修行の何百倍も大変でと苦しい言います。
なぜなら肉体という「形」がないから実感しにくいのです。向上しても、向上したというレベルがつかめないのです。
確かに、この現界でも日々試練に耐え、生きていくことは大変です。
しかし、肉体をもっていますので、今の自分の発達段階が自覚できるのです。
嬉しいことも悲しいことも、良いことも悪いことも体という物体を通して如実に感じることが出来るのです。
これは単に音が聞こえるスピーカーじゃなく体で音を感じるボディソニックのような機械と同じかも知れません。
肉体のない霊界ではこれが非常に困難です。
現界にいる間に済ましてしまわなければあの世に行ってから苦労します。
こうして、他力と自力の合致を実際に体で勉強するのが武道です。
これは心と肉体共に素晴らしい相乗効果を生みます。
山口志道(1765)という人の家に伝わっていた「火凝霊(かごたま)」という図形表は、宇宙創造より生成化育に至る声の発生を描いたものです。
その図表順にのっとって和良久の稽古は構成されています。
つまり大宇宙を創造し、育んでいる妙なる力を小宇宙である我々人間が行ずることによって人間完成に近づけていこうとするものです。
稽古には必ずなすべき基本があります。
これは義務です。
そして、その基本が正しいかどうかを確かめる応用があります。これは権利の発生です。
和良久は、人生のルールを稽古の中に凝縮しています。
続く・・・