特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座115


「稽古〜いよいよ応用に」その3


和良久の稽古は難しいという方が多くいらっしゃいます。

それは仕方のないことかも知れません

今までになかった動きと理念です。

今までの武道史に存在しなかったものです。

既成の枠を外れた、しかし厳然とした規則性のある動きは
宇宙の運行を彷彿とさせます。

理念は理念、実践は実践として、別個のものとして扱われた
武道界における鍛錬方法はこれで終わりを告げます。
いえ、元へかえります。

理念と技がぴったりと合い、これだけ整理されたものは今までになかった。まさに革命的な武道です。

さて、宇宙的思考というものは平面ではなく立体です。

ゆえに和良久の技も立体的です。

すべてが球体であり、旋回をともなう。

和良久の技は球体を志向し、直線ではなく曲線をもって動きます。

それは剱をもって初めて可能にし得る現象です。

人が絶対不可能な動きを剱が代行してくれるのです。

しかし、やがて鍛錬とともに剱と人体とは一体となります。

剱の旋回は空間を歪めて凝縮させ、そこに真空状態を現出させます。

それは、より時間と空間を凝縮させ、かつ速度を速め、強さを増します。

剱は時空を超越し、一瞬を永遠に、
また永遠を一瞬にかえてしまう道具です。

人は剱によって宇宙の運行を探ることが出来るのです。


続く・・・