「稽古〜いよいよ応用に」その5
水火を打つということ・・・
水火を組むということ・・・
例えば「ア」の剱で説明します。
下記数字は号令です。
1、ウ
2、弛
3、凝
4、ス
5、引
6、解
7、解
8、ウ
以上の「6」「7」が重なっているところ。ここが「重ね」です。
水火を打つのは「6」の部分です。
ここで剱はもう飛んでいってしまってます。
この「6」のところで火の型をやる方は
「組む」ことをしなくては間に合いません。
「7」で組もうとすると手遅れなのです。
物事は、まず意思が発して、その後に実態が生まれます。
わかりやすく言えば、目の前のコップを取ろうとして、
初めて手は動きます。
「意思そして行動」という順序が普遍の真理です。
「霊そして体」と言うも同じことです。
稽古で、この意思、あるいは霊の発する瞬間を捉えるのです。
それを「水火を組む」と言うのです。
「ア」の剱を使う側の人は、
この「6」のところで「解」の呼吸が最高点に達します。
「7」の解は、実際に打ってますが、
これはいわば燃えカスみたいなものです。
これを相手にしてはいけません。
水火が最高点に達した瞬間で、もうすべては終わっているのです。
そこを、その瞬間を捕らえるのです。
そして瞬間を永遠に変えるのです。
続く・・・