特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座180


「三の剱へ仕掛ける打ち方」


三の剱は高速の剱です。
組んだ瞬間に返ってきます。

とはいっても稽古ではお互いに慣れるまでゆっくりやってください。
落ち着いて、慌てずに、よく見て、しっかりとした螺旋を描いて。
ミスをすれば大怪我に結びつきます。

私は過去に頭部を殴打されてうずくまった人。
剱が相手の眼をかすめて眼球に傷がついた人。
指を骨折した人。
顔面に裂傷を負った人・・・
など様々なアクシデントを見、また体験しています。

最初に神前に額ずいて稽古の安全と向上を祈り
次に腰を安定させバランスを整える「八力の型」、
剱と呼吸を合わせる「八剱の型」、
そして心を落ち着かせる「鎮魂」をしっかりやってから
「75剱」に臨みましょう。

さて前回は75剱の「水」をやりました。
今回は75剱に対する「火」を紹介します。

すでにいままで行っていますが、三の剱の75剱は速いです。

ですからどこから来るというのは、細かく見ていられません。
「内回り」で来るか「外回り」で来るのかを見れればいいのです。

つまり打った後は「螺旋」の受け方を行います。

この螺旋の組み方は、75剱のうちのザ行とハ行の剱でやっています。

これは純然たる螺旋運動で、指は剱の左右につきます。
つまり「スウ」の状態で打ち返してくる剱を組むのです。

では早速説明します。

「解、凝、分、合、動、静、引、弛」の八剱のほかに、
内回りの上からの突き
内回りの下からの突き
外回りの上からの突き
外回りの下からの突き

・・・の突き4つを入れた合計12通りの打ち方があります。

「足運び」は以前と一緒で以下のとおりです。

踏み込み足 (まず軸足を決める)
打ち足  (12剱のいずれかを打った瞬間の足)
引き足  (打った後に間を取るためにさがる〜ウ)
揃い足  (相手の返しの打ちが内外の旋回のいずれから来るか見る)
回り足  (打って来た打ちを組んだ後に回りこむ)

組み方(受け方)はウの後、内外の旋回で巻き込むように受ける。
また実際に稽古でお伝えすることにします。


続く・・・