「凶器から身を守る」〜3
突凶器といいましても多々ありますので
今回は刃物、それも短刀といたします。
慣れぬものが短刀をさばくのには
基本的にチャンスが2回あります。
1、力が起こるところ
(相手が動こうと意識したところ)
短刀を抜こうとするところ
短刀を取り出そうとするところ
短刀を振りかぶったところ
短刀を引いたところ
2、力が終わったとところ
(相手が動き終わったとところ)
短刀で突いて腕が伸びきったとところ
短刀で突いて、かわされて体勢が崩れたところ
1の場合、その動こうと意識した瞬間に入り身で
入り、相手の短刀を取る、もしくは払う。
ただし、事前にしっかりと間をしめて、距離を縮めて
おかなくてはならない。
いわゆる「出を押える」ということで、相手になんにも
させないことである。
2の場合、相手が攻撃を仕掛けて来るのを
間を取って(距離をとって)かわし、避け、相手が
短刀を出す腕が伸びきったところ、つまり攻めの
終了したところ(力の終わったところ)を払う、
もしくは取る。
1の体勢は「入り身」から「入り身」
呼吸は「吐く息」から「吐く息」
2の体勢は「受身」から「入り身」
呼吸は「吸う息」から「吐く息」
以上の他には相手が刃物を切り払い、突きかかって
くる最中にさばく方法がありますが、これは多少の
武的訓練を要します。
例えば短刀で突いてくるのを、外から手で払い
反対の手で相手の手首を取り、関節を捻って倒す。
または上段から切り落としてくるのを、腕を上に
揚げて 手刀で受け、反対の手で相手の肘を
取り、下に向けて押さえ込む。
・・・などの技があります。
■以上は一般的な武術としての対処の仕方を
参考までに述べてみました。
和良久の技と対比していただくためです。
一番大切なのが、こういった襲われるという災難
に合わないように我が身に結界を張り巡らすこと
が重要です。それが和良久の技です。
続く・・・