特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座23

正しい呼吸 正しい神

武道とは、一言で言えば
水火(息〜呼吸〜気)の鍛錬です。

行動の原点が呼吸の働きによります。

呼吸の凝ったものが、声、そして行動に変化していきます。

つまり・・・

人は息をしています。

思いを伝える時、人はその息に振動を与えて声にし、
その声を組み合わせて言語にします。

つまり言語は息の形象化したものです。

その息の形が、今度は行動になります。

思念→呼吸→声→言語→行動

無形から有形への変化です。

こういう順序を経て、人は生きて動いています。

思念からのスタート・・・と書きましたが
さてその思念の元とは?

それは心です。

その心とは、魂から来るものであり、
魂が支持する存在は指導霊であり、指導霊は神にしたがいます。

しかし神も様々あり、善神と悪神、また種類も
万物の存在する数だけあります。

どの神にしがうか・・・です。

人は、因縁や環境、職業などからくる思考によって
それは変わってきます。

どうせ守護を受けるなら、宇宙の創造神と
つながるにしくものはありません。

正神ほど人間的常識にのっとった言動をさせます。
礼節に篤く、倫理道徳を重んじます。

逆に動物に近い動き・・・例えば
表情を歪めたり、妙な声を発したり、奇抜な動きをしたり。

また戦って相手を倒して勝ちたい・・・
という思いを強くする類のもの。

おおよそ人らしくない言動、及び人間離れした技を
使いこなす類のものは動物霊などは低級霊の守護によります。

王仁三郎師の歌にあります。

「 神と言えば 皆かしこしと思ふらむ
    鬼 オロチあり 曲津霊もあり 」

「 けがれたる 人のみたまを喜びて
    集い来るなり 曲津神ども 」

人は人らしく動き、語らなければなりません。

妙な格好、言動を好む者は正神に所属する者ではありません。

正神は、腰を中心とした安定性ある動きと、腹から発する
まことの声を好み、そのような者に懸かって守護をします。

武道は、より高い正神が懸かかってくれるような器を
つくるための稽古事です。

それには、まず「息〜呼吸」を整えることです。