「波」
1、極小の世界、つまりミクロの世界では電子や陽子などの
粒子が「波」としての性質をあわせもつ。
1、旋回力が、前後の波、ヨコの波、タテの波など三つの
波を発生させることは「八剱の型」で体験出来る。
1、前後の波は、言霊の「ウ」であり、
これに内旋あり、また外旋あり、そして霊魂は直霊である。
1、ヨコの波に内旋あり、また外旋あり。
内旋する時は、言霊の「ア」であり、上がる時は凝となり、
下がる時は解となる。
1、ヨコの波、外旋する時は、言霊「イ」となり、上がれば引、
下がれば弛となる。
1、タテの波に内旋あり、また外旋あり。
内旋する時は、言霊の「オ」であり、上がる時は分となり、
下がる時は合となる。
1、タテの波、外旋する時は、言霊「エ」となり、上がれば動、
下がれば静となる。
1、電波と言われるように、力とは電気を起こす波であり、
俗に言う「波動」なるものはこの如くである。
1、人がこれらの波を起こす具体的なる方法が八力の型の
稽古である。
1、これは「腰」という発電装置で発生した電気を、
体内に送り込む稽古である。
1、下田にその電気が送られてタテの波を起こし、
中田にその電気が送られて前後の波を起こし、
上田にその電気が送られてヨコの波を起こす。
1、それらの波は螺旋状に絡み合わされて、両手を通して
光となって体外に放射される。
1、この光は紫金色であり、この光が直に通り流れる様を
「ツルギ」と言う。
1、腰を動かす要領は、両肘、両膝、骨盤の三点を合わせ、
また、両手を交差した部分が体の正中線(中心線)と合
わせて、これら3点を同時に動かすようにすることである。
1、また、軽いものを重く扱い、重いものを軽く扱うようにする
ことがその要領である。
1、例えば100キロの物を動かすような気持ちで木剱を
扱うと、体と剱が一致した、重量感ある腰の入った動き
となる。
1、体の動きに剱を合わしてはならない。それをやると遅す
ぎて技にはならない。
体が剱の後についていくと言うふうでなければならない。
1、気剱体の一致と言うが、これは同時に働くということではなく、
まず呼吸が働き、その呼吸にともなって剱が動き、そして
剱の動きにしたがって体がついてくるのである。
1、剱を扱うのではなく、剱に扱われる体をつくる。
剱を扱うということは恐れ多いと言うべし。
1、剱を振り回すのではなく、剱に振り回されることが肝要
であり、剱という他力に使っていただくという謙虚なる心
構えが肝要である。
1、剱は体の延長として扱うのではなく、高次元へ誘って
くれる神よりたまわりし、大切な神器であることを忘れて
はならない。
1、水火が重なり、それによって動きが拡大され、伸び広がって
くると熱と光が発生し、温かくて丸い球体が生まれる。
1、その球体こそ言霊の水火の顕現せしものである。
続く・・・