「言霊の法則に従って学ぶ技」(2)
さて、言葉を表現するのに文字がある。
ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット・・・
その他、この文字は世界に様々な形がある。
しかし、音は一定である。
人の出せる音には、ある基本的な定められた音律があり、
その基本の音律の組み合わせによって、
複雑な音を作り出す。
その音をとどめる手段が文字だが、
文字は音の意味を解説する表現手段であって、
音そのものの写しではない。
しかし、その音を図形化した文字があった。
神代の文字「水茎文字」である。
この文字の存在なくして言霊の解説は難しい。
水茎文字は、瑞組木文字とも言われ、
天津金木の運用をもって組まれた文字とも言われる。
また、水茎文字には不思議な伝説がある。
滋賀県蒲生郡という琵琶湖に面した所に
「水茎の岡」と言う場所がある。
そこから湖を眺めると、たびたび湖面が波だって
様々な文様を描くと言う。
明治10年頃、その湖面に浮かぶ文字
「75」を発見したのが国学者、大石凝真澄美翁である。
出口聖師は、その琵琶湖の竜神が守りし
神秘なるメッセージ水茎文字を金竜海にも浮かべられた。
見事に浮かぶ75の文様。
出口聖師はその時一体何を予見されたのか
今は知る由も無いが、少なくともいまここに、
この和良久においてその水茎文字は
実用的に復活を遂げていることは間違いない事実である。
しかも抜群の・・・いや完璧無比の技として現れたのだ。
それが聖師の御心に沿うものであればと願うばかりである。
言霊を解するに、この水茎文字の存在は不可欠である。
この文字について考えよう。
音はどのようにして生まれるのか?
まず、空気中から酸素を採り入れる。
体内に入った酸素は胸や腹に入って
「溜め」の状態をつくる。
次に、「溜め」によって生まれた反発力は
外へ出ようとする勢いを生み出す。
勢いに乗って、酸素を外に吐き出すときに、
口の形を様々変化させて音を作りだす。
例えば、「ア」は喉を使って出す音声である。
水茎文字は、これを「ー」で表す。
オは、唇で「=」と言う文字。
ウは、歯で「○」。
エは、舌で「|」。
イは、牙で「||」と言う文字を当てる。
この五つの文字を組み合わせて、
他の音声を組み立てる。
例えば「ヤ」は、牙「||」と、
喉「ー」を組み合わせた音声で「ヤ」と言う音になる。
「ワ」は、歯「○」と、喉「ー」を
組み合わせて「ワ」になる。
続く・・・