75剱〜言霊剱 (13)
剱の技の大別
剱の技は、次の三種の動きに分けられます。
● 「重」の剱
● 「軽」の剱
● 「中」の剱
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■ 「重」 <吸う息で相手の剱と組み、吐く息で打ち返す>
下から上に螺旋して舞い上がってから打ち降ろす剱。
言霊 (ヨコの剱)
ア オ ウ エ イ ・・・ 「凝」で始まる
ダ ド ヅ デ ヂ ・・・ 「引」で始まる
言霊 (タテの剱)
マ モ ム メ ミ ・・・ 「分」で始まる
ナ ノ ヌ ネ ニ ・・・ 「動」で始まる
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■ 「軽」 <吐く息で相手の剱と組み、吸う息で打ち返す>
上から下に螺旋して舞い降り、上に向って打ち上げる剱
言霊 (ヨコの剱)
ヤ ヨ ユ エ イ ・・・ 「解」で始まる
カ コ ク ケ キ ・・・ 「弛」で始まる
言霊 (タテの剱)
パ ポ プ ペ ピ ・・・ 「合」で始まる
タ ト ツ テ チ ・・・ 「静」で始まる
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■ 「中」 <吸う息、吐く息を交互に使って連打する>
打ち上げ、打ち下ろしを行う、連打の剱。
言霊 (ヨコの剱)
ワ ヲ ウ エ イ ・・・ 「凝・解」で始まる
ガ ゴ グ ゲ ギ ・・・ 「引・弛」で始まる
言霊 (タテの剱)
バ ボ ブ ベ ビ ・・・ 「分・合」で始まる
ラ ロ ル レ リ ・・・ 「動・静」で始まる
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剱の法則
1、「重」の剱の時、剱の刃は下向きで、左手左旋にて始動する。
1、「軽」の剱の時、剱の刃は上向きで、右手右旋にて始動する。
1、相手と剱が組まれる時、きれいな「十字」を形成すること。
1、右に行くなら左から、上に行くなら下から、前に行くなら後ろから・・・と、
逆に剱(同時に身体)を振って「反動圧」を使う。
1、人差し指は、握り込まず、ヨコの剱なら剱からはずして剱と直角になる
よう握り、タテの剱は剱の上部にしっかり並べて握る。
1、剱を打たず、水火(呼吸)を打つ、と言うことを旨とするなり。
1、上がれば、垂直になって、それより後ろに引かないようにし下がれば、
水平となって、それより下に下がらないよう注意する。
1、呼吸が働いて後、剱が始動する。次にその剱にしたがって体がついて
くる。気(呼吸)→剱→体の順序を間違ってはならない。
1、腕、肘を使わないで、主に腰を使う。
1、剱が常に体の中心とピタッと合わさっていること。
1、相手と剱が組まれれば、その力を自分の力とするため自分の力を抜き
きっていること。
1、打っていく側「火」は、相手を打ち負かしてやろうと言う想念を捨て、「相
手に力を与えてやろう」と言う気持ちで打っていくこと。
1、この稽古は、決して勝負ではないことをしっかり念頭に置いて稽古を進
めること。
1、お互い動きやすいように、呼吸を合わせて技を掛け合うこと。
1、その他
続く・・・