75剱〜言霊剱 (14)
基本八剱 〜その打ち方と組み方
「打つ」時の注意事項
■ まず「四方打ちの型」をしっかり復習して見てください。あの動きそのまま
に動くだけです。
■ 打ち方「火」の者が、仕い方「水」の者を上手に誘導してあげる。
■ 決して打ち負かそうと、力んで打たないこと。
■ 剱と剱を組んだ時は、きれいな十字(四辺が直角)を形成しているように
します。この綺麗な十字が相手との適度な間合いを決定します。
■ 「ウ」で始まり「ウ」で終わる〜技をつなぐ重要な言霊です。
「ウ」とは?
● 間をとるための構えである。
● 技と技をつなぐ個所であり、呼吸の重なるところである。
● 「ウ」とは、剱先を相手の中心につけることであり、吸う息と吐く息が同時
に存在した体勢である。
● 前後上左右のいずれにも属さない「中」の位置である。
● いつでも動け、いつでも止まれる状態である。
---------------------------------------------------------
実技編 (ヨコの剱)
<火>
1、「解」を打つ
「ウ」の構えを取る
左脚踏み込み「引」となる 〜吸う息
右脚踏み込み「解」で打つ 〜吐く息
「ウ」の構えに戻る
2、「弛」を打つ
「ウ」の構えを取る
右脚踏み込み「凝」となる 〜吸う息
左脚踏み込み「弛」で打つ 〜吐く息
「ウ」の構えに戻る
3、「凝」を打つ
「ウ」の構えを取る
右脚踏み込み「弛」となる 〜吐く息
左脚踏み込み「凝」で打つ 〜吸う息
「ウ」の構えに戻る
4、「引」を打つ
「ウ」の構えを取る
右脚踏み込み「解」となる 〜吐く息
右脚踏み込み「引」で打つ 〜吸う息
「ウ」の構えに戻る。
・・・・以上、ヨコの剱「4剱」。
以上を「三息一気打」と言う。
動きの最後が、吐く息〜「打ち下ろし」であれば最初の息は吐く息から
始まる。
最初の息は「ウ」の構えの時に行う。
つまり
「ウ」で「吐く息」に入り
↓
一歩目の踏み込みで「吸う息」で上がり
↓
二歩目の打ちで「吐く息」となる
打ち上げの剱は、以上の逆で「吸う息」からスタートする。
---------------------------------------------------------
<水>
「受ける」
まず基本的には腰の使い方を学ぶために足の運びは行わない。
(もちろん上達したら足の運びも稽古する)
1、「解」を受ける →「凝」
「ウ」の構えを取る
体を右下へ捻り「弛」となる 〜吐く息
体を左上に捻り「凝」で組む 〜吸う息
「ウ」の構えに戻る
2、「弛」を受ける →「引」
「ウ」の構えを取る
体を左下へ捻り「解」となる 〜吐く息
体を右上に捻り「引」で組む 〜吸う息
「ウ」の構えに戻る
3、「凝」を受ける →「弛」
「ウ」の構えを取る
体を左上に捻り「凝」となる 〜吸う息
体を右下へ捻り「弛」で組む 〜吐く息
「ウ」の構えに戻る
4、「引」を受ける →「解」
「ウ」の構えを取る
体を左上に捻り「引」となる 〜吸う息
体を右下へ捻り「解」で組む 〜吐く息
「ウ」の構えに戻る
続く・・・