75剱〜言霊剱 (18)
「八力の整体」
体の調子が悪く、自分で動こうにも動けない方には補助してあげて
八力をしてもらいます。
それを行う前にやることがあります。
1、まず仙骨の部分を起し、引いている腰を前に出します。
2、次に親指で肩甲骨を、他の四指で肩を押えて胸部を起こし、
背筋を伸ばします。
この後は八力の型の、主要な動きを静止状態で形をつくり
主に肩、肘、手首を使ってひっぱたり、押えたりして体を捻り
凝りをとっていきます。
これらすべての動きは腰につながったものです。
そして腰はその中心「仙骨」に繋がっています。
すべての動きを体の軸をめがけて力を加えていきます。
軸である中心を刺激することによって全体に及ぼす治癒力が
盛んになり健康になります。
さて、この方法は文面では不可能です。
こんどの稽古で実地にやりましょう。
武道は「壊す」のではなく、「創る」のが目的です。
輝く健康を創るのです。
力を入れすぎると破壊となりますが、ほどほどの力を加えていくと
治癒力が増します。
相手を投げるのに逆を取って腕をねじ上げて、
床にたたき付けていく・・・これは破壊になります。
これを投げてしまわずに、少し相手を崩した状態にして腕を捻ると
それは心地よい痛みになり経絡を刺激して健康体になります。
相手を壊す技は、力の加減で癒す力になるのです。
過度にやれば壊し、適度にやれば創ります。
続く・・・