75剱〜言霊剱 (19)
『 入り身から受身 〜攻防一体 』
・・・遠心力から求心力へ、そして求心力から遠心力へ
「打つ」ということと「受ける」ということがしっかり把握でき、
それが実際に出来るようになったら、今度はその攻防を
一度にやってみます。
これは基礎的な剱「八剱」の動きのつなぎですので、最初は
落ち着いてゆっくりやれば、一見複雑に見えますが必ず出来ます。
〜注意〜
●火は、打ち込んでいく方の役のこと
●水は、受けていく方の役のこと
●「ウ」に始まり、「ウ」で間を取り、
「ウ」に帰る
●呼吸を間断なく行う
●八力を確認しながら、落ち着いてゆっくり行う
●火から水へ、水から火へ転ずる稽古であることを忘れない
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■パターン(1)
「火の役」 〜 遠心力から求心力へ
最初「ウ」 で相手につける
「引」 一歩踏み込み (吸う息)
「解」 もう一歩踏み込み打つ (吐く息)
「ウ」 一歩引いて間を取る (呼〜吸の同時存在)
「弛」 受けの体勢に入る (吐く息)
「凝」 受ける (吸う息)
最後「ウ」に戻る
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「水の役」 〜 求心力から遠心力へ
最初「ウ」 で相手につける
「弛」 受けの準備体勢を取る (吐く息)
「凝」 受ける (吸う息)
「ウ」 剱を垂直に立て間を取る (吸〜呼の同時存在)
「引」 打ちの体勢に入る (吸う息)
「解」 一歩踏み込んで打つ (吐く息)
最後「ウ」に戻る
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■パターン(2)
「火の役」
最初「ウ」 で相手につける
「凝」 一歩踏み上げる (吸う息)
「弛」 もう一歩踏み込み打つ (吐く息)
「ウ」 一歩下がり間を取る (呼〜吸の同時存在)
「解」 受けの体勢に入る (吐く息)
「引」 受ける (吸う息)
最後「ウ」に戻る
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「水の役」
最初「ウ」 で相手につける
「解」 受けの準備体勢を取り(吐く息)
「引」 受ける (吸う息)
「ウ」 剱を垂直に立て間を取る(吸〜呼の同時存在)
「凝」 受けの体勢に入る (吸う息)
「弛」 打つ (吐く息)
最後「ウ」に戻る
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稽古順
八力の名称を声に出して言う、言った後に剱を動かすこと。
パターン(1)も(2)も火・水とも各自、最初は一人でしっかりやってみる。
相手の動きに惑わされないよう気をつけること。
次に二人組んで剱を組み合う。
最後に、角張った動きを綺麗な螺旋運動にもっていく。
●剛→柔→流の稽古段階を踏むこと。
この稽古は・・・
まず打ってから、打ち返してくる相手の剱を受け、逆に受けてから
打ち返すという、まるでキャッチボールのような関係である。
続く・・・