特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座66

眠るという稽古 

「人生の大半は寝ている・・・まことにもったいないことだ」と、
おっしゃる方がいます。

これは眠るということが休息であると思ってらっしゃるからです。

神様がそうであるように、人においても、
体や心は一時も休む事無く働いています。
寝ている間も活動は止まず、もし活動が停止すれば「死」です。

われながら、わが心身には誠にご苦労様に存じます。
体を静ませること、つまり「就寝」のことについて申し上げます。

「寝る」というのは、何にもしないのではなく肉体の働きを抑えて、
精神の活動を活発化させるためのスイッチの切り替えみたいなものです。

人類には共通で、共有の意識層があります。
人類すべてにつながったネットワークがあります。

そこには無尽蔵の人類共有の知識層があり、
同時に壮大な神のプロジェクトがあります。

人の魂は、その膨大な知識を補充し、
また神の立てられる壮大なプロジェクトに
参加するために「寝る」という手段をとるのです。
寝ている際に、人類の魂が神の計画を、神から伺います。

そして朝が来て起きます。
寝ている時に知らされた計画を、今度は起きた時には肉体をもって
計画成就のために活動を開始するのです。

このように、寝るということは無駄なことではなく、
休息をとるためでもなく「共有の知識の確認」と
「神の計画に参加」するに他なりません。

寝るべき時間に寝ず、寝なければならない時間に寝ないのでは
「共有の知識」と「神の計画」から外れ、
邪(よこしま)なものの部類に加わることになります。

夜は、万物が静まるときです。
すべてが肉体の活動を抑え、精神の活動を活発化させる時間となります。

夜の闇にまぎれて活動することは「天則違反」を犯すことになります。
その神の計画に参加しないその違法者は、神の名簿から外され、
今度は悪魔の管轄に入ります。

宇宙のリズムを守れば絶対世界は平和です。
・・・これは分かりきったことです。

規則性をもってそのリズムを守れば、ほとんどの事件や災害、
また病も消えていくことは必至です。

でもその簡単なことができていないのです。

人は夜寝て、朝起きる・・・この簡単なことさえ出来ないでいます。

再度言いますが、夜の活動は悪魔の管轄です。

いま人類の肉体と精神に、奇妙な病が多く発しているのもこのように、
朝と夜のリズムが狂っているためではないかと思います。

人は、つとめて向上を望まねばなりせん。それは簡単です。

夜しっかり眠るのです。
これは「食べる」ことと同様大事なことです。

眠ることによって「稽古」をするのです。魂に学習させるのです。

稽古とは「いにしえ」を考えることです。
古人が何を思い、何を行ったかを学習することです。

眠るということは、人類の最も大切な稽古時間です。

夜更かしはほどほどに、用事があれば早く起きて早朝にすることです。

悪魔の魅入らないように、彼らに隙をつくらないようにしましょう。

夜遅くそれも明け方まで起きていた分を
日中に寝て取り戻そうとしても駄目です。

日中にいくら睡眠をとっても、先に言った
「人類共有のネットワーク」と「神の計画」には参加できません。

時間帯が違います。

夜は、肉体を鎮め、精神が活動する時間です。
日中にあった出来事を、報告する時間です。

昼は、精神を鎮め、肉体が活動する時間です。
就寝中に得た指令を、実行する時間です。

古来、夜間出歩くのは、妖魅界に属する魔物ぐらいなものでした。
または闇にまぎれ、戦で敵を狙う兵士や、獲物を狙う獣と同等です。

しかし、どうしても夜間出歩くときは「結界」を張るしかありません。

街には夜遅くにも関わらず、相変わらず大勢の人が溢れ返っています。

このように神のプロジェクトに参加しない人が多いのは
大変な事態だと思います。


続く・・・