特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座67

両手取り投げ

剱があれば剱を使い、剱が無ければその相手を剱同様にします。

・・・・そういう稽古です。

二人向かい合って正座で、対座して相手の両手首を取り、
八力の腰をもって相手を投げます。

掴み方は、人差し指は伸ばし、中指よ親指でリングをつくるようにして、
相手の手首のくぼみの部分を掴む。

「解・弛・凝・引」など、横の剱(横の腰)をもって打つ。
相手は一瞬にして体が萎え、転んでしまいます。

例えば「解」で打って倒す場合、
「吐く息」で相手の向って右の肩から左腰にかけて、
見えない剱で袈裟懸けするように一気に打つのです。

これは技法というか、「慣れ」だと思います。

こちらの腰のバイブレーションを手を通して相手に伝えるのです。

こちらが「解」を打てば、その解のバイブレーションは掴んだ手を通して、
相手の腰に届き、相手は腰砕けになるのです。

同様に、「弛」を打ち、また打ち上げの腰である「凝」「引」もそうです。

慣れれば不思議なくらい簡単に開いては
「腰砕け」になって体のバランスを失い、転がり込みます。

その場合、掴んだ相手は力を入れようが、抜こうが関係はなく転ぶのです。

剱を稽古していたら、いつの間にか出来るようになった余技です。

皆さんも、是非チャレンジして見てください。

これは「腰を入れる」よい稽古になります。

剱を打つも、人を打つも感覚が同様になってきます。


続く・・・・