稽古の順序とその意義(4)
5、四方打ちの型
八力の型同様、前後左右(東西南北の各方角)に
向けて「打ち」の動きを稽古します。
これは各方角の清めのお祓いの行事でもあります。
また風水などでも御存じのように、各方角には特有の力が存在します。
これをいただく儀式でもあります。
(特に艮の方角は最も強くて清らかなものがあります)
四方打ちは、75剱の稽古を始めるに際し、打っていく役目
つまり「火」の役目をやる時の基本になるものです。
最初は八力の名称を声に出して、
八力というものの名称と動きを覚えるようにしてください。
四方打ちの型には、以下の種類があります。
1、ヨコの剱〜打ち下し 引/解/凝/弛
2、ヨコの剱〜打ち上げ 弛/凝/解/引
3、タテの剱〜打ち下し 引/合/凝/弛
4、タテの剱〜打ち上げ 弛/分/解/動
5、ウの剱 〜突き下し 引/ウ/凝/ウ
6、ウの剱 〜突き上げ 弛/ウ/解/ウ
いずれを行うのにも「正面に一礼」ののち始めます。
6、火の型(打ち方の稽古)
四方打の型が容易に出来るようになると、
いよいよ剱を組む稽古に入れます。
しかし打つばかりでは稽古にならず、また危険です。
「打ったら受ける」という技を学びます。
それが「火の型」です。
火の型には、四方打ちの型同様以下の6種類あります。
正面、左、正面、右…と言うふうに「扇型」に位置をかえながら動きます。
まず、最初にあたり「礼」
1、ヨコの剱〜打ち下し |
引/解/ウ−弛/凝 |
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引/解/ウ−解/引 |
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凝/弛−ウ−解−引 |
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凝/弛/ウ−弛/凝 |
2、ヨコの剱〜打ち上げ |
弛/凝/ス−引/解 |
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弛/凝/ス−凝/弛 |
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解/引−ス−凝−弛 |
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解/引/ス−引/解 |
3、タテの剱〜打ち下し |
引/合/ウ−弛/凝 |
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引/合/ウ−解/引 |
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凝/静−ウ−解−引 |
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凝/静/ウ−弛/凝 |
4、タテの剱〜打ち上げ |
弛/分/ス−引/解 |
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弛/分/ス−凝/弛 |
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解/動−ス−凝−弛 |
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解/動/ス−引/解 |
5、ウの剱 〜突き下し |
引/ウ/ウ−弛/凝 |
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引/ウ/ウ−解/引 |
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凝/ウ−ウ−解−引 |
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凝/ウ/ウ−弛/凝 |
6、ウの剱 〜突き上げ |
弛/ウ/ス−引/解 |
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弛/ウ/ス−凝/弛 |
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解/ウ−ス−凝−弛 |
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解/ウ/ス−引/解 |
続く・・・