特定非営利活動法人 武道和良久

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誌上講座 誌上講座

誌上講座99


稽古の順序とその意義(4)


5、四方打ちの型

八力の型同様、前後左右(東西南北の各方角)に
向けて「打ち」の動きを稽古します。

これは各方角の清めのお祓いの行事でもあります。

また風水などでも御存じのように、各方角には特有の力が存在します。
これをいただく儀式でもあります。

(特に艮の方角は最も強くて清らかなものがあります)

四方打ちは、75剱の稽古を始めるに際し、打っていく役目
つまり「火」の役目をやる時の基本になるものです。

最初は八力の名称を声に出して、
八力というものの名称と動きを覚えるようにしてください。

四方打ちの型には、以下の種類があります。

1、ヨコの剱〜打ち下し  引/解/凝/弛

2、ヨコの剱〜打ち上げ  弛/凝/解/引

3、タテの剱〜打ち下し  引/合/凝/弛

4、タテの剱〜打ち上げ  弛/分/解/動

5、ウの剱 〜突き下し  引/ウ/凝/ウ

6、ウの剱 〜突き上げ  弛/ウ/解/ウ

いずれを行うのにも「正面に一礼」ののち始めます。

6、火の型(打ち方の稽古)

四方打の型が容易に出来るようになると、
いよいよ剱を組む稽古に入れます。

しかし打つばかりでは稽古にならず、また危険です。

「打ったら受ける」という技を学びます。

それが「火の型」です。

火の型には、四方打ちの型同様以下の6種類あります。

正面、左、正面、右…と言うふうに「扇型」に位置をかえながら動きます。

まず、最初にあたり「礼」
1、ヨコの剱〜打ち下し 引/解/ウ−弛/凝
  引/解/ウ−解/引
  凝/弛−ウ−解−引
  凝/弛/ウ−弛/凝

2、ヨコの剱〜打ち上げ 弛/凝/ス−引/解
  弛/凝/ス−凝/弛
  解/引−ス−凝−弛
  解/引/ス−引/解

3、タテの剱〜打ち下し 引/合/ウ−弛/凝
  引/合/ウ−解/引
  凝/静−ウ−解−引
  凝/静/ウ−弛/凝

4、タテの剱〜打ち上げ 弛/分/ス−引/解
  弛/分/ス−凝/弛
  解/動−ス−凝−弛
  解/動/ス−引/解

5、ウの剱 〜突き下し 引/ウ/ウ−弛/凝
  引/ウ/ウ−解/引
  凝/ウ−ウ−解−引
  凝/ウ/ウ−弛/凝

6、ウの剱 〜突き上げ 弛/ウ/ス−引/解
  弛/ウ/ス−凝/弛
  解/ウ−ス−凝−弛 
  解/ウ/ス−引/解


続く・・・